• 【驚喜人紹介 #6】"36歳で新世界へ" Archive Store 鈴木達之

    「結局今まで会社の内に向けて行っていた“コミュニケーション”と“教育”を、今度は外に向けて行っているんだなって気が付きました。」

    ~6年目の挑戦~

    デザイナーが残した名作アーカイブを扱うショップ「Archive Store」。会社が創立10周年を迎え、その節目の年に構想されたのがこのショップでした。その最初の店長をやってみない?と声をかけられた時、私は入社6年目。それまでバイヤーや販売員、全社的な販売スキルの教育を行う育成部販売教育の責任者を経験してきましたが、当時はアーカイブという領域の知識は無く、何も知らない状態でのスタート。でも、また1から勉強して成長していけると思うと、どこか救われたような気分でした。そこからは他人よりもとにかく勉強して、たくさん資料を買って、インプットし続けてましたね。やっぱり自分は全く知らない世界に飛び込むのが好きで、ゼロイチで何かを作る方が向いているようです。

    ~辿り着いたのは「美術館型店舗」~

    しかし、その道はかなり険しいものでした。その時既にある程度の認知があった「RINKAN」という屋号を使わないで全く新しいコンセプトの店を構えるという思い切ったブランディングだったため、知名度のない状態からどうやって店舗を運営していくかが大きな課題でした。店舗やオンラインサイトの運営、販売業務、バイヤー業務に加え、PRのためのイベント制作やお客様を惹きつける在庫選びなど業務は山積み。
    そんな試行錯誤を繰り返していくうちに、Archive Storeは一つの答えに辿り着きました。それが「美術館型店舗」でした。値札をつけなかったり、非売品のアイテムを置くスペースを設けて、“見る”スペースと“買う”スペースを分けたりすることにより、アーカイブをアートとして楽しめる空間を生み出すことが出来ました。

    ~自分のために書いてたのに人のためになってる?~

    順調に知名度は上がっていきました。しかし、そこでまた新たなフラストレーションが生まれたんです。

    「店舗に強みはできたけど、自分自身に強みはあるのか?」

    色々悩んだ結果、私が選んだ選択肢は「専門家になる」でした。誰よりもファッションの歴史に詳しくなってアーカイブのアイテムを解説できれば、この業界・分野で差別化が図れると思いました。そこで始めたのがインスタグラム。最初は自分の考えをまとめるために始めたものでしたが、次第にフォロワーが増えて気がつけばあっという間に1万人を超えていました。インスタを見て店頭に来てくれる人や、Youtubeに出てくれませんかと言ってくれる人がいてとてもびっくりしました。
    「自分のために書いてたのに人のためになってるの?」っていう(笑)
    でもそれが今のWebメディアでの連載や寄稿のお仕事に繋がっています。結局今まで会社の内に向けて行っていた“コミュニケーション”と“教育”を、今度は外に向けて行っているんだなって気が付きました。

    今後はアーカイブの定義そのものが変わっていくと思っていて、2000年代や2010年代のものもアーカイブとして認知させて過去と現在、そして未来のファッション史を繋いでいきたいし、何よりアーカイブの意義を広く発信していきたいと思っています。

    鈴木達之 Archive Store

    ヒップホップミュージシャンとして活動後、30歳になるタイミングで全く別の世界に飛び込みたいと思い立ち、ファッション業界の門を叩く。2012年にRINKAN買取センターのバイヤーとして入社後、販売員や育成部など幅広いポジションを経験。そこでの高い接客スキルや知識が評価され、2018年にArchive Storeの店長に就任。現在では同店の運営やイベントのキュレーションのみならず、ファッションにおけるアーカイブの意義を広めるべくWebメディアでの連載や雑誌への寄稿なども精力的に行っている。

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