21新卒ホンネトーク コロナ禍の就活どうだった?

不透明な採用動向、説明会など各種イベントの中止や採用縮小・停止、オンライン面接の導入…。新型コロナウィルスの影響で、ファッション・アパレル業界の就職活動環境は大きく変化してしまいました。

そんな波乱の就職活動を21新卒はいかにして乗り越えたのでしょうか?

READY TO FASHIONのイベントやサービスを利用し、実際に内定を獲得した方にインタビューをする本企画。

第7回は、21新卒のリアルな声に耳を傾けるべく、READY TO FASHIONのサービスを活用して内定を掴んだ方々を招いて座談会を開催しました。

参加したのは、ログズ株式会社に入社予定の皛あんりさん、ファッションPRエージェンシーに入社予定の尾之内美帆さん(今回オンラインでの参加)、株式会社エアークローゼットに入社予定の後藤万梨花さん、株式会社AJIOKAに入社予定の齊藤慶太さんの4名。

今回の座談会では、4月からREADY TO FASHIONに入社予定でインターンとして働いている21新卒の岩木が司会を担当。これからファッション・アパレル関連の企業に入社するフレッシュな面々に、就活体験談から将来の夢までを赤裸々に語ってもらいました。

ファッション・アパレル業界を目指す22新卒以降の方は、ぜひ参考にしてみてください。

ファッションが好きな理由

内定者インタビュー7
岩木結希奈 (いわき ゆきな):
1997年生まれ。愛知県出身 。椙山女学園大学を経て、21年4月より株式会社READY TO FASHIONへ入社。現在CSチームにインターンとして在籍中で、今回の座談会には司会として参加。在学中はニューヨークに留学し、Fashion Institute of Technology(FIT)に1年間在籍。現地ではパタンナー/アシスタントとしてインターンを経験。愛犬について話し出すと止まらない。

RTF岩木:まず、皆さんはそもそもなぜファッション・アパレルに興味を持ち、ファッション・アパレル業界を目指すようになりましたか?そのきっかけを教えてください。

私の場合は、高校時代の友人の影響でファッションを好きになり、大学1年生の時にお会いしたデザイナーさんがとてもかっこよかったので、その人みたいにこの業界で働いてみたいと思ったのがきっかけでした。

皛:実は私は大学入るまで全く服に興味がなかったんです。ただ、大学3年生の休学していた時期に、祖母の色留袖をドレスに仕立てていただいてファッションショーにモデルとして参加する機会があって。結果的にそのショーではグランプリを受賞させていただいたのですが、その時初めて自分らしくいられたなと感じられたんです。その時に自分が感じたようなファッションの楽しさをいろんな人に伝えたいと思いファッション・アパレル業界を目指し始めました。

内定者インタビュー7
齊藤慶太(さいとうけいた):
1998年生まれ。東京都出身。明星大学デザイン学部デザイン学科を経て、21年4月より株式会社AJIOKAに入社予定。学生時代はフリーランスのモデルとして活動。趣味・特技は写真撮影で、友人の誕生日にはフォトTをプレゼントしているそう。学生時代のニックネームはトニー。由来は覚えていないとのこと。

齊藤:高校まではずっと制服を着ていたためあまり服に興味がなかったのですが、大学入学以降、古着屋に行くようになってからファッションの楽しさを覚えました。服を好きになってから友達も増えたり楽しいことが多かったので、ファッション・アパレル業界で働こうと思いました。

尾之内:私も高校まで全く私服を着る機会がなかったんですけれども、古本屋でコレクション雑誌を買うようになってから、自分がこれを着たらどうなるんだろう、どういう風に服はつくられるのだろう、どうやったらその発想に至るんだろうと、ファッションに興味を持つようになりました。

大学ではニューヨークに留学してファッション系の授業を専攻したり、アパレル企業のインターンに参加したりしてました。留学先で出会った友人も性別などにとらわれず自由なファッションを楽しんでいたのが新鮮で印象に残っています。日本に帰ってからもアパレル企業でアルバイトをしていたので、就職先を考える時自分がやってきたことを活かせるのはやっぱりファッションしかないなと。自分の見せ方はファッションで決まると思っていたので、自分も携わっていきたいと考えました。

後藤:逆に私は中学から私服登校の学校に通っていたので、その頃からずっとファッションが好きでした。着る服でその日のテンションも変わるので、服って大事なものだと思うんです。ファッション・アパレル業界に絞って就活していたわけではないのですが、その楽しみをもっといろんな人に伝えていけたらいいなと考えていたので、ファッションに関わる仕事はしたいと思っていました。

正直、ファッション業界に行きたいと伝えた時の家族の反応はどうだった…?

RTF岩木:なるほど。皆さんのバックグラウンドの違いが今日の服装にも表れていて面白いですね。ちなみにファッション・アパレル業界以外はどういう業界を見ていたんですか?

内定者インタビュー7
後藤万梨花(ごとうまりか):
1998年生まれ。大阪府出身。同志社大学政策学部政策学科を経て、21年4月より株式会社エアークローゼットに入社予定。在学中は1年間パリに留学し、現地で某日本ブランドのショーフィッターを経験。趣味は動画編集、海外旅行、一人カラオケ。最近は常田大希率いるmillennium paradeにハマっているそう。

後藤:最初はアナウンサーを目指していたのですが、パリへの留学などを経て広告・PR業界を志望するようになりました。広告・PRからあわよくばファッション・アパレル業界に関われたらと思っていたのですがうまくいかなくて。仕切り直してからは、思い切ってファッション・アパレルに特化して調べるようになりました。最終的にIT企業に入社することになりましたが、今思うと、はじめから業界で絞りすぎずもっといろんな企業や業界を見ておけばよかったなと思います。

内定者インタビュー7
尾之内美帆(おのうちみほ):
1996年生まれ。東京都出身。青山学院大学経営学部経営学科、東京モード学園夜間コースを経て、21年4月よりファッションPRエージェンシーに入社予定。今回の座談会にはzoomで参加。在学中はニューヨークに留学し、Fashion Institute of Technology(FIT)に1年間在籍。現地ではファッション系の授業を専攻しながら、ファッション系ベンチャーでインターンを経験。特技は裁縫。趣味は旅行でインドやアイスランド、フィンランドへのバックパッカー経験あり。最近はビーズアクセサリーづくりに熱中。褒められて伸びるタイプ。

尾之内:私も広告・PR業界を中心に探していました。PR職で新卒を募集しているファッション・アパレル業界の企業がほとんどなかったので、新卒で広告・PR会社に入って経験を積んでからファッション・アパレル企業へ転職しようと検討していました。ただ、なかなかうまくいかなかったので、改めてファッション・アパレル業界を本格的に見るようになりましたね。

皛:自分から探すことはあまりありませんでしたが、夏頃までに受けていたファッション・アパレル企業の選考全てに落ちてしまったため、他のエージェントからはIT業界や介護業界を紹介されました。たしかに、人のためになにかをしたいという気持ちが軸にあったのですが、やっぱり自分が働いているイメージが湧かなかったのでファッション・アパレル業界に絞り直しました。

RTF岩木:正直、ファッション・アパレル業界に行きたいと伝えた時のご家族の反応っていかがでしたか?私は親からは地元の塾講師を勧めらたり、就活が長引いた時はアパレルだけに絞っていたら終わらないんじゃないかと心配されたりしました…。READY TO FASHIONに入社が決まった後もベンチャーだからとすごく心配されましたね。

後藤:私もベンチャーに入社することはすごく反対されました。やっぱり、世間に知られていないと心配なのかなと。

内定者インタビュー7
皛あんり(あきらかあんり):
1997年生まれ。京都府出身。上智大学外国語学部ドイツ語学科を経て、21年4月よりログズ株式会社に入社予定。在学中は大手SPAにて4年間のアルバイトを経験。趣味はウィンドウショッピングとお菓子づくり、音楽鑑賞。ドラァグクイーンが好きで、最近のイチオシはニッキー・ドールとジジ・グッド。

皛:親からは給料や年間休日、転勤の有無などいろいろ心配されて、安定している地元の公務員になれと言われました。ただある時、占い師の方に公務員ではなくファッション・アパレル業界じゃないと輝けないよと言われたことがあって。その言葉を後押しに絶対この業界でやってやるぞ思いましたね。

齊藤:自分の場合は、とりあえず大学さえ卒業してくれたらいいくらいの反応だったので強く反対されることはありませんでしたね。

尾之内:私の家族も兄弟含めみんな好きなことをやっているので、好きなことをやりなさいと言われました。むしろ自分の中でファッション・アパレル業界は不安定な業界だから安定した業界の企業に入るべきなんじゃないかと迷いもしたのですが、家族からは自分で好きなことを選びなさいと言ってもらえたのでこの業界に進むことを決めました。

就活の軸はポリシーに合った好きなことをできるかどうか

RTF岩木:就活の軸や企業を選ぶ上での価値基準などを教えてください。私の場合は自分が成長できる環境があるのか、自分が会社と一緒に成長できるのかの2つを軸に探していました。あと、アパレルメーカーであれば、サステナビリティを意識しているかどうかもチェックしていましたね。

内定者インタビュー7

齊藤:その企業がSDGsに則った企業理念や方針を持っているのか、社会に貢献しているかどうかだけを見ていました。なので、給料や福利厚生は正直あまり意識していませんでした。

尾之内:私は「好きなことを仕事にする」を軸にしていました。あとは自分が働いている場面を想像した時にワクワクできる仕事がいいなと思っていました。

後藤:私も好きなことを仕事にしたいなと思ってました。あとは自分と同じマインドを持っている人と働きたかったので、一緒に働きたいと思える人がいるかどうかは意識して見ていました。

RTF岩木:皆さん好きなことやそれぞれのポリシーに沿った軸を持っていたんですね。。では、就活はいつ頃から始めましたか?

齊藤:説明会を最初に受けたのは19年5月ですね。大学から紹介された説明会に参加して、その頃からインターンなどにも参加していました。

皛:私も休学していた時期、19年秋頃から1DAYインターンなどには参加していました。19年12月にはインターン参加者限定の選考会などもあったので、役には立っていたのかなとは思います。

尾之内:私は少し遅くて、20年3月から本格的に就活を始めました。もっと早い段階から企業の採用予定枠などに関するリサーチや、企業研究を進めておけばよかったなと後悔してます…。気付いた時には応募が締め切られていた企業もあったので、もっと早くから考えておけばよかったなと…。

理想の企業の探しかた、見つけかた

RTF岩木:企業研究の話がありましたが、ファッション・アパレル業界の企業を探すのはすごく大変じゃなかったですか?大手求人媒体から調べてもなかなか見つからなくて、わざわざ各企業ごとの採用ページ調べたりと苦労した覚えがあります。

内定者インタビュー7

尾之内:私の場合は、好きなブランドの公式サイトから採用情報を地道に調べたりしていました。あとは既卒の知人に聞いたり、応募に関する情報がない企業は問い合わせフォームから直接聞いたり。

皛:私も問い合わせから応募した企業あります。大手求人媒体に掲載されているのって大手アパレルばかりでベンチャーなどの規模の小さい企業が載っていなかったり、そもそもあまり扱っていないところも多くありました。キーワード検索で「アパレル 求人」と調べても新卒求人がなかったりで苦労しました…。

齊藤:自分も大学から紹介された大手求人媒体をメインに調べていたのですが、自分がやりたいような事業を展開しているファッション・アパレル業界の企業、サステナブルを意識している企業がなかなか見つからなくて苦労しましたね。

RTF岩木:では、どのような経緯でREADY TO FASHIONを知ったのですか?

尾之内:私はインターネットで「ファッション 就活」で調べたら出てきたのでそこからですね。

内定者インタビュー7

皛:他のエージェントからアパレルは諦めなさいと言われていた20年秋頃に、Instagramのストーリー広告を拝見してREADY TO FASHIONを知りました。まだアパレルの求人あるんだ、募集してんじゃんと知って、バッとテンション上がりましたね。

齊藤:自分もきっかけはストーリー広告ですね。READY TO FASHIONに載ってる求人が大手求人媒体にあるものと全く異なるテイストの企業ばかりだったのでこんな面白い企業もあったんだって。

RTF岩木:では、皆さんがREADY TO FASHIONを活用し始めたきっかけはなんでしたか?

皛:私はREADY TO FASHIONのアドバイザーの方から連絡をいただいて面談していただくことになったのがきっかけですね。

後藤:私はいまの内定先を見つけて、READY TO FASHIONを本格的に使い始めました。選考途中も親身に相談にのっていただけて、サービスが手厚いなと思いましたね。他社のアドバイザーさんとは違う印象でした。

尾之内:私も面接前に相談にのっていただいたりといろいろ親身にしていただきました。最後に入社先を決める時も、自分のことを第一に考えて欲しいと言ってもらえて、とてもありがたかったです。

新型コロナが21新卒に与えた影響とは

内定者インタビュー7

RTF岩木:さて、21卒就活で避けて通れないのはやっぱり新型コロナウィルスの話題ですよね。新型コロナの影響で説明会や選考を中止した企業も多く、選考会の目処が立ち次第連絡すると言っていた企業からその後音沙汰なし…なんてことも多かったりと、波乱な就活だったかと思います。

私は直接企業で働いている人と会いにくかったのが辛かったです。やっぱりどんな雰囲気の人が働いているのかを知りたかったですし、自分に合う企業かどうかを判断できる場面が例年より少なかったので苦労しました…。

齊藤:基本的な生活が制限されている中で、企業研究をしたり、説明会に行ったり、例年通りに就活スケジュールが動いていたのは今思い返すとしんどかったなと思います。

皛:そもそも選考開始の連絡がなかったり、21年1月に21新卒向けの選考を始めた企業もあったりとかなり混乱しました。

後藤:やっぱり企業の採用動向も不透明でしたし、採用数の縮小を理由に落とされることも多かったので辛かったですね。22卒の就活生はもっと大変なんじゃないかなって。そういえば、オンラインで面接する時は電波状況の確保にすごい苦労しましたね。家のWiFiが弱くてスマホからテザリングしたせいで、スマホが通信制限されてしまったり…。

内定者インタビュー7

皛:電話で面接した企業もありましたね。その企業は最終面接だけ対面でやりました。

尾之内:むしろオンライン面接の方が多かったので、対面での面接の時にどうすればいいんだろうと戸惑ってしまいました…。

RTF岩木:企業によっては自己PR動画の提出もありましたよね。

尾之内:企業によって自己PR動画の提出用アプリが違かったり、動画編集自由なところがあったり、編集不可のところがあったりと方針がバラバラで苦労した記憶があります…。

後藤:一方で、直接会場に行く機会が減ったり、家でリラックスしながらWEB説明会を見れたりしたのは楽でしたね。

皛:たしかに交通費がかからなかったのは大きかったかもしれませんね。

辛い就活を乗り越えるモチベーションコントロール術

齊藤:就活で1番大変だったのは、モチベーションを保ち続けることだった気がします。

RTF岩木:たしかにそうですね。私は20年6月頃までに終わらせるつもりでしたが、結局20年11月まで長引いてしまったのですごく辛かったです。

内定者インタビュー7

尾之内:私も20年12月までかかってしまって。いつまでやらないといけないんだろう、終わらなかったらどうしようと悩むことが多くて、精神的に辛かったですね…。ただ留学していたこともあって同じ時期に就活をしていた友人も少なく、人と比べることがなかったのはむしろよかったのかなとは思います。

RTF岩木:その状況を共有できる人がいないのは辛くなかったですか?

尾之内:私の場合は、時期がずれているからこそ先に就活を終えた友人が客観的な立場からポジティブな言葉で励ましてくれたり、傷を癒してくれたりしたので救われました。

RTF岩木:なるほど、周りに自分を支えてくれる人がいることも就活では大事かもしれませんね。皆さんはどのように気持ちを切り替えたり、モチベーションを上げたりしていましたか?

皛:本当に行きたかった企業に落ちた時はかなり落ち込んで、立ち直るまでに時間がかかりましたが、20年秋頃ふとした拍子に「全部ご縁だな」って思えるようになったんです。いまの企業に入れたこともご縁だと思ってますし、それこそ、こうやって皆さんにお会いできているのもご縁ですよね。どの世代の就活生にも共通していることかもしれませんが、その企業とはご縁があったんだ、あの企業とはご縁がなかったんだと、自分の中で区切りをつけられるようになってからは気が楽になりました。

内定者インタビュー7

齊藤:自分の場合は、友達と20年春に支給された特別定額給付金を利用して普段行かないような高級ランチに行ってみたり、SHIBUYA SKYに登って夜景を見たり、就活と全く関係ないことをして気持ちを切り替えてましたね。

後藤:私は選考が進んでる企業で自分が働いている様子を想像してワクワクすることでモチベーションを上げていました。

尾之内:ここで働きたい!と思える企業やビビっときた企業を見つけた時は一番モチベーションが上がりましたね。あとは面接の感触がよかった時にも、次の面接も頑張るぞとモチベーション向上につながっていたと思います。

この意識と行動が内定につながった!

RTF岩木:大変な就活を乗り越えて内定を掴み取った皆さんですが、いまの会社に就職することにした決め手は何でしたか?

皛:私の場合、内定をいただいたログズ株式会社はいろんな事業を展開していて、自分が成長する機会が多そうだなと感じられたため入社を決めました。

齊藤:自分が内定をいただいた株式会社AJIOKAは企業理念に「持続可能性の追求」を掲げていて、自分の軸とマッチしていたし事業内容も自分がやりたいことをやれそうな会社だと感じられたので就職しました。また、最終面接で社長や営業部長とフランクに話せて風通しがいい会社だとわかったことも決め手の1つです。

内定者インタビュー7

後藤:私も自分のマインドと会社のマインドがマッチしていたからです。会社が掲げている「スピード感を持ち、動く」「発信する個であれ」などの9つの行動指針が全部自分に当てはまっていて。企業の考え方と私の考え方はあっていますよと、実体験をベースにうまくアピールできたのが内定につながったのだと思います。

就活で苦労したのもこのマインドの一致度です。最終面接で落とされてしまうことが多かったのですが、最終面接って本当にその会社のマインドとあっているかどうかが判断されるじゃないですか。そこをうまくアピールできなかった時は落ちていたように思えます。

RTF岩木:企業の方針と自分のキャラクターが合致していると上手に伝えられたら内定につながるということですね。他の方はどのような意識や行動が内定につながったと思いますか?

内定者インタビュー7

齊藤:とりあえずその企業の人と会って話してみる、何かに直接的につながらないとしてもとりあえずやってみることは意識していました。あとは、周りの友人が就職を終わらせていく中でも焦らないことですかね。どうにかなると自分を信じることは大切だと思います。それに内定や採用はゴールではなく通過点でしかありません。本当に大変なのは入社したその先だと思うので。また友人に聞く限りでも、自分が思っていることを正直に伝えた面接の方が意外とうまくいくことが多かったと聞いています。

尾之内:就活始めたての頃は、テンプレートを事前につくってそれを覚えて面接に挑んでいましたが、やっぱりその言葉には気持ちがのっていなかったり、伝わりづらかったりしたのであまりうまくいきませんでした。就活を続ける中で、決まった文章に捉われずその場その場の会話をできるようになってからは人事の方とのコミュニケーションもうまくいくようになり、自分の強みややりたいことが伝わりやすくなったように思えます。

その意味では、面接をたくさん経験することも大切なのかもしれません。仮に落ちてしまった会社から内定をいただいたとしても、私はいまの会社を選ぶと思います。就活を通して内定をもらえず辛いこともありましたが、その経験を自分に落とし込めれば結局いい方向に進むんだと思います。

皛:私は絶対に自分の軸をブレさせないことだったと思います。好きなことを仕事にしたいのであれば、その想いを強く持つことが大切かなと。あとは細かいことですが、企業やエージェントなどから連絡があった場合はすぐに返事をすること、コミュニケーションを取れる機会があるのであれば積極的に会って話してみることは意識していたので、それらの行動が内定につながったのかなと思っています。

RTF岩木:弊社のアドバイザーも今日参加していただいた皆さんはレスポンスが早かったからコミュニケーションがスムーズだったと言っていました。レスポンスの早さは重要かもしれませんね。

21新卒が語る将来の夢

内定者インタビュー7

RTF岩木:では、最後に今後の展望や入社した後やりたいことを教えてください。

私はいつか起業してみたいなと。服をつくる人と買う人が同じ空間を共有できるような場を作りたいと思っています。1つは服のつくり手に関わる雇用課題の解消。もう1つは環境に優しい服づくり。その2つに関われる会社をつくるのが私の将来の夢です。

服飾学校の知人・友人からも就職先の不安をよく聞いていて、その課題を解消したいなと思っていたので、つくり手が直接売れるようなビジネスモデルをつくりたいです。READY TO FASHIONはファッション・アパレル業界で働きたい人と企業をつなげる仕事をしているので、1つ目の目的に役立つ経験を積めると思い入社を決めました。

齊藤:株式会社AJIOKAが展開する革製品ブランド「GANZO(ガンゾ)」は広告費を一切かけずに、店舗の接客とSNSの発信だけで顧客を獲得してきたブランドです。入社後は学生の頃からPhotoshopを扱っていた経験もあり、本店のSNS運用を任せてもらえる予定なので、顧客を獲得できる発信力を身に付けたいなと思っています。また、「GANZO」ではパターンオーダーもやっているので、将来的にはそのサービスの認知拡大や事業拡大に携われたらと考えています。

尾之内:入社する企業ではブランドプロデューサーとして21年2月に立ち上がったブランドの事業拡大に携わります。将来的にブランドを立ち上げてみたいと考えているので、自分がブランドをつくる時にいかせることを意識しながら、たくさんのことを学び吸収して、自分で考えて動けるようになりたいと思っています。また、ちがう業界で働く友人ともいつか一緒になにかをつくりたいと話していたので、将来的に実現できたら嬉しいですね。

皛:私はファッションショーに出た経験があるので、いつかいろんなブランドと協力してファッションショーをやってみたいなとは思っています。あと、女性は結婚や出産などで最終的にパートでしか働けなかったり、自分の好きな仕事をできなかったりしてしまうことがまだまだ残っていると思うのですが、私は結婚しても子供が生まれてもどんなことがあってもバリバリ働いていたいなと考えています。仕事もプライベートも100%で毎日人生が楽しいと思えるように過ごすことがこれからの自分の目標です。

後藤:私はインターンで広告事業部の営業としてすでに働いているのですが、入社後もその部署で働けるのであれば、自ら積極的に営業しクライアントと取引して、より多くの案件を成立させていきたいなと思っています。将来は特定の分野に関しては私に聞けば間違いないと思われるような、社内で唯一の存在になりたいなと思っています。

10年後はどんな会社で働いているのかも全くわかりませんが、ずっとファッションの仕事をしていたいですし、皛さん同様、プライベートも仕事も両方全力でやっていきたいなと考えています。たまに自分が1番輝いていたのは学生時代だと言う人もいますが、私は年々パワーアップして、今が1番と常に思えるように頑張っていきたいと思っています。

座談会を終えて

さいごに司会を務めた岩木に、座談会を振り返ってもらいました。

「同じ求人媒体を使用して同じ業界に就職した5人がこうして集まったのは、皛さんの言葉をお借りすると『ご縁』だと思います。これからもREADY TO FASHIONは、採用と就職のプラットフォームとして人と人、人と企業の『ご縁』を繋いでいきます。改めて今回集まってくださった21卒の参加者の皆さんと、ここまで読んでくださった皆さんに感謝を伝えて締めの言葉にしたいと思います。ありがとうございました」(岩木)。

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