東京コレクションを中心に発表を続けるファッションブランド「MIKIO SAKABE」の デ ザ イ ナ ー坂部三樹郎が新ブランド「GIDDY UP」を立ち上げ、ディレクターに就任します。坂部ディレクター監修のもと、3Dプリンター技術を提供するDMM.makeと協業し、通常の洋服に追加して、3Dプリンターを使って開発したシューズやアパレル小物を開発します。2019S/Sパリコレクション期間中にファーストシーズンのラインナップを発表する予定です。

 

【坂部三樹郎】

1976年生まれ。2002年にエスモードパリを卒業、その後アントワープ王立美術アカデミーに進学、ファッション科を主席で卒業。2007-08年秋冬シーズンのパリコレクションにプレゼンテーション形式で公式参加。台湾出身のシュエ・ジェンファン氏とともに「MIKIO SAKABE」を設立。

 

【DMM.make】

モノづくりの経験者と初心者がクロスする、”つくって・売って・買える”プラットフォームを提供しており、秋葉原でハードウェア開発に必要な最新機材を取りそろえた総合型モノづくり施設DMM.makeAKIBAを運営。当コラボでは3Dプリンターを活用し、ファッションの新しい可能性を加速すべく技術的サポートを担っている。

 

ファッションブランド「GIDDY UP」とは

①ブランド名の由来

「GIDDY UP」という名前は、英語で馬を走らせたり、スピードアップさせる時に使う慣用句に由来する。このプロジェクトは、ファッションのあり方を未来へと加速させ、未来のファッションのモデルケースを探るべく立ち上げられた。

 

②特徴的なアイテム開発

「GIDDY UP」は3Dプリンターを使ったシューズやアパレル小物の開発を行う。今回、坂部ディレクターとDMM.makeは互いの感性と知識を共有し、実用化が難しいといわれる『ファッションテック』のアイテム開発に取り組んでいる。2019S/Sパリコレクション期間中、現地で3Dプリンターを使って開発したシューズやアパレル小物を発表する予定だ。

 

 

ディレクター坂部三樹郎が考える新たなブランドの形

①「クラウドブランディング」

「GIDDY UP」は坂部氏がディレクターとなり、デザインをクラウド化して様々なデザイナーが関わる全く新しい、『クラウドブランディング』という形のブランドを目指している。この形は、ファッション業界全体のインキュベートにも繋がると考え、坂部氏が関わっている学生や若いデザイナーたちにも、スタートアップ段階では普段使えないような機材や技術に触れ、そこで得た経験や新たな発見を自分たちのビジネスに繋げる機会になると考えている。

 

②ファッション×テクノロジー

作ったアイテムをアパレル流通システムに乗せるだけではビジネスとしての差別化が難しく、才能があっても埋もれてしまいやすい時代だ。そんな中、ファッションテックを活用することで、ファッションビジネスを次の時代へ進められると坂部氏は確信している。デザインだけでなく、システムそのものから構築することは、クラウドブランディングによりファッションの新しいあり方を提示し、その一例としてファッションテックを武器に、アジア発で世界に通じるメゾンを作りたいと考える。ファッションはいつの時代も常に変わり続けるもので、今ファッションは終わったと言われても、それは新しい時代のスタートとなっていくものであり、「GIDDY UP」が新たな時代を示唆するヒントとなるよう頑張りたい、と坂部氏は考える。

 

 

Brand Site : http://giddy-up.com
Brand Instagram : https://www.instagram.com/giddy_up_official/

 

Text:(READY TO FASHION MAG編集部)

 

READY TO FASHION MAG 編集部

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