自然に負担をかけず維持継続が可能であることを意味する「サスティナブル」というワードが、ファッション業界においても重要性を増してきている中、キャンプファイヤーにて、ある若者の新しいブランド『rebel-23』によるTシャツの価値観を180度変える「生きているTシャツ」というプロジェクトが始まった。

プロジェクトページ:『生きているTシャツ』Tシャツの価値観を180度変える

「rebel-23」のデザイナーを務めるのは佐藤 徹駿さん(さとう てっしゅん)、生きているTシャツとは一体どういうものなのか。

このTシャツは地球上で最高の天然機能素材とも言われる、動物繊維であるWOOL(羊毛)を100%使用して作られているそうで、つまりニット生地のTシャツである。
無縫製(縫い目がない)で編み上げたことにより、着用した際に地肌にかかるストレスを最小限にすることができるという「生きているTシャツ」。湿度を外に逃がし、乾燥している(寒い)ときは湿度を溜め込もうとする温度湿度管理の機能を備えている。WOOLの水に濡れにくく、乾きやすい特性を生かし、暑い夏や厚着をしたインナーとしてこのTシャツを着たときの蒸れ、汗ばみを抑えることができるそうだ。蒸れを抑えられることでさらに臭いの発生も防ぐ。また洗濯後でも縮みにくいウォッシャブル加工を施したことにより、洗濯も可能となっている。

以下、「生きているTシャツ」の主な特徴である。(キャンプファイヤーより引用)

糸:特殊加工により、洗濯可能なスーパーファイン(19μ)のオーストラリア産のメリノウールを100%使用した国産糸

編み地:直接地肌に着用しても従来のセーターのようにチクチクしない、そして蒸れないように、セーターとしては珍しい鹿の子(かのこ)編みという編み方

縫製:最新の編み機を使い無縫製(縫い目がない)で編み上げたことにより、着用した際に地肌にかかるストレスを最小限に

ディテール:普段スケボーしながら着ているような、そしてどんな人でも持っているような、定番のTシャツに近づけ、ニットとしての機能性を保ちながら、一方で従来のようなニットっぽさを無くした。

実はデザイナーの佐藤 徹駿さんは100年近く続くニット工場がご実家だそうで、今のファッション業界やものづくりを行う工場、職人さんたちを取り巻く環境に対して訴えることができる最大限の思いを込め、ブランド名をrebel-23(rebel:反抗、反対)にしたそうだ。服を作る現場で働く人たちを間近で見てきたからこその視点、想いがこもっているブランド名に感じられる。

今回のプロジェクトのリターンとしてはステッカーやZINE(小雑誌のこと)、佐藤さんとスケボーする権利、飲み会をする権利、工場見学ツアー参加権、商品の割引など、支援額によって様々なものが用意されている。

国内生産が激減し続けているニット生産であるが、日本にしかない最新のテクノロジーを用いて、Tシャツにこれまでにない機能性を搭載することで、職人や繊維業回そのものを今一度「サスティナブル」にしようとする佐藤さん。テクノロジーを駆使し、新手のファッションビジネス確立の一手となるのか。

資金集めの方法は、ALL IN方式(値段に限らず、集まった額だけファンディングされる方式)が取られており、締め切りは2018年8月23日。以下URLより応援してみてはどうだろう。

READY TO FASHION MAG 編集部

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