アパレル業界というと、残業が多いイメージがあるのではないだろうか。
今回はアパレル・繊維業界で、株式会社グローバルウェイが発表した”残業が少ない企業ランキング”でトップ5入りした企業を口コミと合わせて紹介していく。
<目次>
1位:ストライプインターナショナル(残業11.5時間/月)
岡山に本社を置いており、東京にも本部が置かれている企業。「もっと自由に、身軽に、素直にファッションを楽しむために」という考えの元、月額定額で、いつでもどこでも借りたい服をが借りることができるアプリ”メチャカリ”を運営している。
性別、経歴関係なく、社員が社長に直接プレゼンテーションができる制度や、新規事業提案制度などがあり、社員と社長の距離がかなり近い点や、約9割が女性社員で、産休制度なども整っていたりなど女性が働きやすい環境が整っている点などを踏まえ、社内環境はかなり良さそうだ。
またアパレル事業だけでなく、食の事業や環境保全のための活動など、活動の幅はかなり広い。
口コミ
「昨年度より残業については厳しくなった。今ではしない風土がある。基本的に定時上がりで、残業したとしても30分以内である。繁忙期には残業をせざるを得ないが、極力残業時間が短くて済むように調節してくれる。勤務時間に対しての不満はない」
(ショップスタッフ/20代前半女性/年収280万円/2017年度)
「残業は、店長の裁量にもよるがほぼなし。しかし、基本的にギリギリの人数で店を運営しているので、納品が多いときやレイアウト変更時は、残業する場合もあり。また、セール期は残業も休日出勤もあることが多いです。残業代はみなし残業の22時間分を超えた分も、休日出勤も支給されます」
(店長/20代後半男性/年収300万円/2016年度)
2位:三陽商会(残業13.7時間/月)
東京に本社を置いており、マッキントッシュ ロンドン、マッキントッシュ フィロソフィー、ポール・スチュアート、ブラックレーベル・クレストブリッジ、ラブレスなど、多くのブランド、店舗を構え、アパレル業界でも売上高上位を記録し、今年で創業75周年を迎える企業。
またホームページでは、コーディネートやアイテムの紹介や、ブランドのピックアップ、ニュース・トピックスを掲載している「Sanyo Style MAGAZINE」も運営している。
口コミ
「残業は基本しなくて大丈夫。自分のスケジュール管理次第で定時に上がることは可能。休日出勤も同様。比較的しっかりと休めます。ただ、お店のスタッフは有休消化もかなり厳しい状況。シフト制なので、スタッフ間で調整しながらの消化は可能。スタッフの休日出勤は基本不可。なので、ちゃんと休めます」
(ルートセールス/30代後半男性/年収570万円/2016年度)
「部署や時期にもよるが残業は総じて少ない。内勤は休日出勤もほとんどなく休みは取得しやすい。夏季と年末には長期の休みを取得することも可能。営業職は内勤に比べ店舗のスケジュールが影響するため休日が取得しづらいなど、職種によりかなり差がある」
(クリエイティブ関連職/30代前半男性/年収450万円/2016年度)
3位:サマンサタバサジャパンリミテッド(残業16.6時間/月)
東京に本社を置いており、Samantha Thavasaを始めとする、Samantha Thavasaのセカンドラインブランドを取り扱っている。社員数1,846人と相当大きな企業で、「良い人、良い場所、良い商品、良い宣伝。」というテーマを事業戦略に掲げている。
また創業から、日本発世界ブランドに挑戦し続けており、2006年にはブランドショップが立ち並ぶニューヨークのメインストリートに海外1号店を置き、中国、韓国、台湾などのアジア圏へも進出しているグローバルな企業だ。
口コミ
「休日出勤はなかったです。残業はその日の自分のノルマ達成の状況次第です。ノルマをクリアしていれば定時で帰れましたが、クリアしていないと何となく残業せざるを得ない雰囲気はありました。店長次第だと思いますが、強制的な残業は基本的にございません」
(ショップスタッフ/20代前半女性/年収260万円/2014年度)
「残業は、基本的に発生します。百貨店などで退館時間が決まっている場合はそこまで遅くはなりませんが、一部のファッションビルで24時間出入りができるような場合は、勤務時間が長くなることを覚悟すべきと思います」
(ショップスタッフ/20代前半女性/年収280万円/2014年度)
4位:アダストリア(残業17.2時間/月)
東京都渋谷区のヒカリエに本社を置き、1953年創業の歴史ある企業だ。取り扱っている物はアパレルだけでなく、雑貨や家具などのアイテムも多彩に展開している。CSRにおける重点テーマに”環境を守る” ”人を輝かせる” ”地域に貢献する”を設定しており、客だけでなく、従業員や環境にへの対応も良さそうだ。
口コミ
「残業は多少あるときもありますが、他のアパレルブランドの比じゃないです。自分もそうですが、他のアパレルブランド販売員を経験しているスタッフは、残業の少なさに驚きました。接客途中で延長する場合は残業代が入っていたと思います。休日出勤は基本ないですが、店長やサブが休日に打ち合わせに来ているのは見たことがあります。自主的なものだったと思いますが」
(ショップスタッフ/20代後半女性/年収230万円/2012年度)
「残業代は100%支給されますので、その点は非常に満足。きちんと申請しないと逆に注意されます。向上心や売上意識が高い店長は、VMDに関しては非常に残業をしている印象がありました。社員やアルバイトは全くないと言ってもいいほどでした。ワークライフバランスはかなりいいと思います」
(ショップスタッフ/20代後半女性/年収280万円/2017年度)
5位:旭化成(残業20.0時間/月)
東京都に本社を置いている企業。「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します。」というグループ理念を軸に、繊維を始めとするマテリアル事業や、住宅事業、医薬・医療事業を行っている。またそれら以外にも、人材派遣や、エンジニアリング事業にも着手しており、多彩な事業を行っている企業だ。
口コミ
「休日出勤に関しては管理職以外はまったくと言っていいほどない。残業に関しても厳しく制限され、36協定に対しても違反なく、しっかり対応していると思う」
(研究開発/20代前半男性/年収450万円/2014年度)
「ワークライフバランスを重視しているが、タイミングによっては有給休暇を取得しにくい場合もある。残業は部署によるものの月平均20時間を下回ることが多い。アフター6のスケジュールを充実させることが難しくないので、ストレスを感じることはほとんどない。飲みニケーションは他社とほぼ同じくらいの頻度だと感じる」
(研究開発/20代前半男性/年収650万円/2014年度)
さいごに
今回はアパレル・繊維業界で、株式会社グローバルウェイが発表した”残業が少ない企業ランキング”でトップ5入りした企業をピックアップして紹介してみた。
やはり残業が少ない企業は、どこも社内環境が整っており、若者が活躍する場も少なくなさそうだ。ピックアップした企業で気になった企業があった場合には、その企業のHPからより詳しい詳細をチェックしてみてはどうだろうか。また、READY TO FASHIONでは様々な企業の求人情報を掲載しているので、同時にチェックしてみてほしい。