ファッション・アパレル業界の仕事は、学生や未経験の方であってもアルバイトやインターンシップなどを通して経験できます。今回は就職活動に軸を置いて、アパレルアルバイトから学べることや本当に就職活動に有利なのかなどについて紹介していきます。
<目次>
アパレルアルバイトの始め方
アパレルアルバイトの始め方について紹介していきます。
ファッション・アパレル業界では、学生や未経験のアルバイトを募集しているブランドも少なくありません。
なかでも、最も多い求人の職種はアパレル店員です。企業によっては、アパレル店員だけでなく、プレス(PR・広報)やマーチャンダイザー(MD)など他職種のアシスタント業務なども募集している場合があります。
そうは言っても、ファッション・アパレル業界でのアルバイトは、ブランドの商品をお客様に宣伝・接客・販売することが前提になるため、自分の好きなブランドでないと熱意を持って働くことができません。
働いてからのミスマッチを防ぐためにも、最初の段階で、なぜこのブランドで働きたいのかを明確にすることが大切になってきます。
挑戦したい職種を決めたら、まずは自分の好きなブランドや働いてみたい企業から求人を探すといいでしょう。
また、個人経営のアパレルショップなどは、ホームページや求人媒体などに掲載していない場合や、ブランドのInstagramなどSNSを利用して募集を呼びかけている場合もあるので、求人媒体以外に目を通す必要もあります。
アパレルアルバイトで経験できる職種・業務
ブランドによって経験できる業務は異なりますが、アパレルアルバイトで経験できるファッション・アパレル業界の主な業務について紹介していきます。
接客・販売
接客・販売を行うアパレル店員は、アパレルアルバイトの中でも求人数が多く、学生などでも挑戦しやすい職種の一つです。
一般的に、アパレル企業やブランドに就職した場合、アパレル店員からキャリアをスタートさせる企業がほとんどです。
そのため、アルバイトからアパレル店員としての経験を積むことで、業界の理解を深めるきっかけになります。
それだけでなく、正社員登用などがある可能性もあるため、どうしても就職したいアパレル企業・ブランドがある場合は、アルバイトとしてアパレル店員から経験を積んでキャリアアップも目指せます。
お店によっては、店舗の売上を左右するディスプレイやウィンドウなどを任されることもあり、マーケティングスキルも磨けるため、他の職種にも活かせるかもしれません。
アパレルEC運営
昨今では、EC職に人気が集まっているだけでなく、実店舗を持たないECブランドも増えています。
そのため、アパレルEC運営のアルバイト採用や新卒採用を募集している企業・ブランドも少なくありません。
また、アパレルEC分野を学んでおくことで、ファッション・アパレル業界のデジタル領域や、それに関連する職種に活かせるかもしれません。
デジタルマーケティングやアパレルEC運営などの職種に興味を持っている方は、ぜひ挑戦してみてください。
【関連する職種】
・アパレルEC運営
・SNS担当
・デジタルマーケティング
・WEBエンジニア
専門職【デザイナー・パタンナー・ソーイングスタッフ(縫製)・など】のアシスタント業務
デザイナーやパタンナーなど専門職のアシスタント業務のアルバイトです。
服飾学生などファッション・アパレル業界の専門職を目指している人を歓迎している企業・ブランドもあります。
接客・販売などのアルバイトに比べると倍率は高いですが、就職する場合でも人気の職種なので、アシスタントとしてアルバイトから経験を積んでいくのも一つの方法です。
【関連する職種】
・ファッションデザイナー
・ソーイングスタッフ(縫製)
・パタンナー
総合職【プレス(PR・広報)・アパレル生産管理(プロダクトマネージャー)・スタイリストなど】のアシスタント業務
専門職だけでなく、プレス(PR・広報)などの総合職のアシスタントの求人を行っているブランドもあります。
専門職やEC職などと同様に、狭き門でもあるので、アルバイトからキャリアアップする方法としてアルバイトから経験を積むこともできます。
興味のある方は、アルバイトから総合職のアシスタント業務などを体験してみるのもいいかもしれません。
【関連する職種】
・プレス(PR・広報)
・アパレル営業
・スタイリスト
アパレルアルバイトで養われること
アパレルアルバイトをすることで得られること・学べることなどを紹介していきます。
ファッション・アパレル業界を知り、実務経験を積める
ファッション・アパレル業界で働くことによって、業界や業種の裏側を知り、アルバイトで実務経験を積めることも、アパレルアルバイトのメリットです。
ファッション・アパレル業界に携わりたいと考えている人にとって、業界を知るきっかけになるので、今後のキャリアを考える際にも役立ちます。
また、インターンシップなどに比べて長期的に仕事に取り組めるので、より深くその職種や業務内容を理解できるでしょう。
アルバイトというと、マニュアル通りに仕事をこなす作業的なイメージがありますが、アパレルアルバイトでは、接客・販売などマニュアルがない業務内容が多くなってきます。
そのため、臨機応変な対応などが求められるアパレルアルバイトは、自分のスキルアップに繋げられるだけでなく、就職活動などでアピール材料にもなります。
コミュニケーション能力の向上
ファッション・アパレル業界は、職種に関係なく様々な場面でコミュニケーションを多く必要とします。
なかでも、アパレル店員などのアパレルアルバイトでは、お客様へのお声掛けや、コーディネート提案など人と接することが大半を占め、再来店してもらうためにお客様との関係を構築していくことも求められます。
「この人から買いたい」「この人に選んでもらいたい」と思ってもらえるようにするためにも、ニーズを読み取りながら商品やコーディネート提案をするので、観察力や提案力などのスキルアップも見込めます。
また、初対面の人でもコミュニケーションを取ることに抵抗がなくなるので、就職活動の際にも落ち着いて話すことができる耐性がつきます。
それだけでなく、いかにお客様に買い物を楽しんでいただけるかが、お店の居心地の良さにも繋がるので、店員に話しかけられるのが苦手なお客様への配慮など相手の気持ちを考えられることも重要な要素になってきます。
積極的にコミュニケーションを取る強みだけでなく、相手の立場になって考えるコミュニケーション能力も養うことができるので、就職活動以外でもさまざまな場面で活かせるでしょう。
ファッションセンスが磨かれる
アパレルアルバイトでは、日々トレンドに触れ、ファッションを楽しみながら働けるだけでなく、お客様へのコーディネート提案などを通して、アイテムの組み合わせ方なども習得できるため、ファッションに関するセンスを磨いていくことができます。
それだけでなく、先輩社員のコーディネートから学んだり、ヘアメイクなども教えてもらえることもあります。
また、ファッション・アパレル業界の採用の場面では、面接時にファッションセンスやコーディネートを見られていることも少なくありません。
そのため、ファッション・アパレル業界を目指している人にとっては、アルバイトで働きながらコツコツとセンスを磨ける機会にもなります。
体力に自信がつく
アパレル店員の業務は、店頭に立って接客すること以外にも、開店前・閉店後の清掃作業や、多い時には何十箱も届く段ボールの検品作業、バックヤードの整理など体力を使う業務内容も多くあります。
また、季節を先取りしたコーディネートやヒールのある靴で店頭に立ち続けなければならない場合もあるので、想像よりも体力的にきつい場面が多いです。
作業をこなしていくうちに慣れることもあるので、必要以上に構えることはありませんが、ファッション・アパレル業界で働くにあたって、体力があることも大切になってくるので、アルバイトのうちから体力をつけるきっかけにも自信にも繋がります。
ファッション・アパレル業界のインターンシップとアパレルアルバイトの違い
ファッション・アパレル業界のインターンシップとアルバイトでは何が異なるのでしょうか。その違いを紹介します。
一般的に、アルバイトは賃金を稼ぐことを目的とし、インターンシップは、キャリア形成の一環として業務の理解を深めたり、適正を図ったりすることを目的としています。
インターンシップでは、実践的な業務だけでなく、ディベートやセミナーなど短期的に習得できるプログラムがあるのも特徴です。
また、長期インターンなどでは就職に繋がるケースもあるため、企業によってはインターンシップを選考の一環として捉えている場合も少なくありません。
しかし、ファッション・アパレル業界ではアルバイトであったとしても実務経験をしっかりと積めるのが特徴です。
一般的なアルバイトは、マニュアルに沿った定型業務や作業が多いイメージですが、そもそもファッション・アパレル業界での仕事では、ファッションが好きという気持ちが前提になってきます。
マニュアル通りの仕事をするのではなく、ファッションが好きでいかに目標を持って働けるかが大切になってくるので、ファッション・アパレル業界ではアルバイトであっても、ファッションに関わる販売やマーケティングなどの実践的なスキルを養えます。
また、アルバイトであれば、総合職や専門職のアシスタントとして、より実践的な業務内容にも携われる可能性もあるので、何をどう学びたいのかによって、インターンシップに参加するのかアルバイトをするのかを見極める必要があります。
アパレルアルバイトは就職に有利か
実際のところ、アパレルアルバイトは就職に有利なのでしょうか。ファッション・アパレル業界に就職するためには、アパレルバイトの経験を積んでいた方が有利なのかを紹介していきます。
結論から言うと、アパレル企業やブランドでの勤務経験がないことによってファッション・アパレル業界の就職活動に不利になることはありません。
採用の場面では、アパレルアルバイトをしているという事実ではなく、そこで考えたことなどのプロセスを見られる可能性があります。
アパレルアルバイトやインターンシップの経験がなくても、引け目に感じる必要はなく、好きなことや興味のある分野を掘り下げていくと結果的にアピールポイントにもなっていくのではないでしょうか。
もちろん、アパレルアルバイトをすることによって、実践的なスキルが身についたり、業界の理解を深められたりなど多くのメリットも存在し、アルバイトのポジションから正社員登用などで就職につながることもあります。
ただ、ファッション・アパレル業界に就職するにあたって、アパレルアルバイト経験が採用に有利になることはありません。
どのような方法でキャリアを積んでいくのかは、自分の選択次第なので後悔しないように様々なことにチャレンジしてみてください。
以下に、タキヒヨー株式会社・株式会社トゥモローランド・株式会社ユニオンゲートグループの3社が、人事が求める人材についてトークセッションを行った記事を載せておきます。
求める人物像や、人事目線でやっておいた方がいいことなど就職活動に関することも話されているので、こちらもぜひ、ご一読ください。
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