DCブランドとは?
DCブランドとは、一般的に1970〜80年代ごろに国内で流行したファッションデザイナーないし企業が展開する、その個性やキャラクター性を全面に打ち出したブランドを指します。このDCは「デザイナーズ(Designer’s) & キャラクターズ(Character’s)」の略称とされています。DCブランドという表現は現在使用される場面が限られており、一般的に1970〜80年代に流行したブランドを指していると考えていいでしょう。
DCブランドとデザイナーズブランドの違い
デザイナーズブランド(英:Designer’s Brand)とは、ファッションデザイナーが企画から生産まで主導的な立場で関わりながら、その個性や創造性を全面に打ち出したアイテムを展開するブランドを指します。デザイナーズブランドの多くは、ファッションデザイナー自身の名前をブランド名に冠しています。
対してDCブランドは「デザイナーズ(Designer’s)」という言葉が使われているため、おおむね同じ意味合いとして認識されていますが、DCブランドの場合は企業・ブランドレベルで独自性を打ち出しているブランドにも用いられます。
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DCブランド御三家
ISSEI MIYAKE(イッセイ ミヤケ)
「ISSEI MIYAKE(イッセイ ミヤケ)」は、ファッションデザイナーの三宅一生氏が1971年に設立したブランドです。三宅一生氏は2022年8月に逝去されましたが、その後もブランドは継続しており「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE(プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ)」や「BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイ ミヤケ)」など、派生ブランドを含め、国内外でいまなお人気を博しています。
COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)
「COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)」は、ファッションデザイナーの川久保玲が手がける日本のブランドです。1969年創業で1981年にパリコレデビュー。当時発表したコレクションは、ヨーロッパ圏で禁欲的な色と敬遠されていた黒を基調としていたことから「黒の衝撃」と称され、世界的な評価を得ました。
Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」は、ファッションデザイナーの山本耀司が手がけるブランドです。日本を代表するブランドの1つで、1981年のパリコレデビューでは、「COMME des GARÇONS」と共に日本のDCブランドとして世界中に衝撃を与えました。
70〜80年代に活躍したDCブランドの代表例
TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)
「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」は、ファッションデザイナーの菊池武夫が1984年に設立したブランドです。菊池武夫は「BIGI(ビギ)」「MEN’S BIGI(メンズ ビギ)」なども設立しており、DCブランドブームの火付け役として知られています。
NICOLE(ニコル)
「NICOLE(ニコル)」は、ファッションデザイナーの松田光弘が1967年に設立したブランドです。80年代のDCブランドブームでは中心的存在として当時の若者に愛されていました。
MILK(ミルク)
「MILK(ミルク)」は、ファッションデザイナーの大川ひとみが立ち上げたブランドで、国内のロリータファッションの草分け的存在として知られています。メンズラインの「MILKBOY(ミルクボーイ)」やユニセックスブランド「ランド バイ ミルクボーイ(LAND by MILKBOY)」など派生ブランドも展開しています。
DCブランドの使用例
A「親から若い頃の服もらったんだ」
B「それDCブランドブーム全盛の頃のやつじゃん!」
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