プロフィール:左から
澤部 来希(さわべ・らいき)2024年に新卒でインター・ベルに入社。外資アパレルブランドでの派遣就業を経て、ブランドプロジェクトに加入。休日のリフレッシュ方法は、映画館で映画を見ること。ポップコーンの香りや映画館独特の雰囲気が好き。

荒牧 優花(あらまき・ゆか)2023年に新卒でインター・ベルに入社。国内ジュエリーブランドでの派遣就業を経て、ブランドプロジェクトに加入。休日は家でのんびり過ごしたり、ブックマークしているご飯屋さんに行ったりしている。アクティブな休日はディズニーに足を運ぶことも。

天野 魁人(あまの・かいと)ブランドプロジェクトリーダー。2015年に新卒でインター・ベルに入社し、ゴルフブランドやアウトドアブランドでの派遣就業や運営代行就業を経たのち2024年から現職。休日は古着屋巡りや下町居酒屋での昼飲みをしてリフレッシュ。

阿久津 瑠唯(あくつ・るい)2023年に新卒でインター・ベルに入社。国内スポーツアパレルブランドでの代行店就業を経て、ブランドプロジェクトに加入。趣味は洋楽とフィルムカメラ。小学生の頃にワン・ダイレクションをきっかけに洋楽にハマり、今では若手アーティストから親世代のレジェンドまで幅広く愛聴している。

国内外のアパレルやスポーツ、コスメ、ジュエリー、スイーツなどの業界を中心に店舗運営代行や店舗コンサル、VMDなどの多様なサービスを提供しているファッション人材エージェンシー、インター・ベル。国内外のさまざまなブランドや職種を経験できるため、アパレル業界において販売にとどまらないキャリアを構築できるのが同社の魅力。

そんなインター・ベルでは、創業時からの思いから自社ブランドを立ち上げるプロジェクトを新たに開始。社内公募から集められた4人のメンバーをもとにブランド設立に向けて奔走しています。

今回はブランドプロジェクトのチームに抜擢された天野さん、阿久津さん、荒牧さん、澤部さんにフォーカスし、プロジェクトに至った背景やこれまでの取り組み、また会社の中で夢をどう追っているのかについて詳しく話を聞きました。

会社に所属しながらも自分の夢を追える環境

ーアパレル人材会社の存在は入社以前から知っていましたか?

阿久津:アパレル業界は見ていましたが、正直知らなかったです(笑)。

荒牧:私は学生時代にブランドのポップアップを開催する会社でアルバイトをしていたので、人材派遣という仕組みは知っていました。ただ、人材会社に就職することは考えていませんでした。

ーなぜアパレルの人材会社に入社しようと思ったのですか?

荒牧:ファッションは好きだけど、特定の好きなブランドはなかったんです。そんな中、いろいろなブランドを経験したり幅広い商材を扱えたりするインター・ベルに出会い、魅力を感じました。働くうちに違う商材やブランドを経験してみたいとなった時に融通が利くのではと思ったんです。

阿久津:私は一度、アパレル業界でお客様やクライアント先の方とのつながりを学びたいと思ったのがきっかけです。実は将来、アメリカンダイナーを開くことが夢なんです。

ー飲食とアパレルは別の業界ですが、そこが組み合わさったのはどんな経緯があったんですか?

阿久津:例えば、タトゥーが入っている人は隠さないとお店に入れなかったりしますよね。留学をきっかけに、そういった行き場が少なくて困っている人が集まれる居場所を作りたいと思った時に、ファッションを通じて自由に表現できるアパレル業界と結びついたんです。

澤部:僕は検索ページの一番上にインター・ベルが出てきたのをきっかけに興味を持って、そのまま面接を経て入社しました。

ーそこから入社を決められたのはなぜですか?

澤部:一番の決め手は田中社長との最終面接を経て、純粋に楽しそうだと思ったからです。新卒で入社することもあり、会社に貢献したい気持ちよりも自分の願望を叶えたいという気持ちが強い中で、インター・ベルではいい意味で社会人としてのレールとは違った道を歩めそうだと思ったんです。

天野:僕はセレクトショップを作りたいという夢があって。それを面接の時に田中さんに話したら、「八百屋さんじゃん」って言われて。「自分で服を作ればいいんじゃない?その夢を後押しできるかもしれないよ」という話を社長から直接聞けたので、ここにかけてみようと思い入社しました。田中さんは当時からアグレッシブな方でしたね。

ー皆さん、面接がターニングポイントでもあるんですね。

澤部:面接では自分の奥深くまでを問うような質問をされたんですけど、何でも話していい場なんだっていう環境を作ってもらった印象でした。面接だけど、面接っぽくない。

一同:確かに。

荒牧:身構えていったけど、逆に用意したものを使う必要がなかったもんね。

ー 一緒に働く方も同じように夢を持っている方が多いんでしょうか?

澤部:自分のブランドを立ち上げるのを目標としている人や、入社後に人事やマネジメントの部署に行くことを目標としている人もいますね。

天野:そうだね。実際に僕の周りにもインター・ベルを卒業してから会社を設立している人は何人かいます。

阿久津:でも、もちろんそういう人たちばかりではないので気負わなくても大丈夫です(笑)。与えられた仕事をしっかりこなして、徐々にレベルアップしたいっていう方もいて、それぞれに合わせて配属先を選出してくれる環境です。

店頭にいながら接客力だけじゃなく折衝力も身につけられる

ー実際に入社してみて、ギャップを感じたことは?

天野:本社に堅苦しいイメージを抱いていましたが、すごくラフだなと思いました。これまでは販売をやっていたので、本社に行く機会が多くなかったんですけど、今回のプロジェクトで行く機会が増えて、本社勤務の人たちの寄り添いを感じましたね。気兼ねなくランチ行こうよなど声をかけてくださいます。

荒牧:人事などの役職に関係なく、皆さん親身になって話を聞いてくださったり、思いやりにあふれた人が多いと思います。そこも入社を決めるにあたっての安心材料になっていましたね。

阿久津:人の温かさはすごく感じるよね。入社1年目の社員に先輩が付くコミュニティ制度というメンター制度があるのですが、身近な先輩にしか話せないような悩みを相談する場もちゃんと設けられているので助けられました。

荒牧:近況トークみたいな感じだよね。私も派遣配属で売り場にインター・ベルの方がいなく、会社とのつながりが薄れてしまうのを懸念していたのですが、コミュニティ制度があることによって支えになっていました。

阿久津:相談を聞く側も自分の行動を見直すきっかけになるし、ちゃんとケアもしてくれる制度です。

ー多様な職種やブランドで経験が積めるインター・ベルですが、働くことで具体的にどんなスキルを身につけられるのでしょうか?

阿久津:私はインター・ベル側とクライアント側の双方の考えを店頭で落とし込むことができるようになりました。
それぞれ考え方が違うことがあるので最初は苦労したんですけど、二つのレイヤーの考えが分かるようになってそれを落とし込むことができた時に仕事が楽しくなったんです。あ、私できるんだって。

荒牧:メーカーじゃできない楽しみ方じゃない?

阿久津:そうだね。クライアントの方とも楽しくお仕事をさせていただいていたので。

天野:僕も最初が派遣だったので、違う会社の人たちとの関わり方を最初の一年でみっちり学べました。
まず売り上げを取るという形で信頼を作って、クライアントの方から計画が投げられてきた時に自分の意見を提案しても否定されない。

阿久津:クライアントの方と請負型だけの関係じゃないというか。ちゃんと対等に意見を投げ合える。

天野:あとは古着屋の設営や大型の免税店のVMDも任せてもらえたり、接客や在庫管理だけではない専門的なスキルも身につけることができましたね。

ー澤部さんはインター・ベルに入社してまだ4ヶ月ですが、入社後どんなことが変わりましたか?

澤部:視野が広がりましたね。実際にブランドプロジェクトのメンバーの一人としてこういう場に立てているので、現在進行形で自分の視野がどんどん広がっていっています。

インター・ベルの求人一覧

人材会社が挑むブランド立ち上げプロジェクト

ー社内で始動しているブランドプロジェクトについて教えてください。

天野:インター・ベルはアパレル人材会社ですが、このブランドプロジェクトは自社ブランドを立ち上げ、将来的には店舗を運営する取り組みです。ブランドを立ち上げたいという田中さんの長年の夢からこのプロジェクトが始まりました。

僕はプロジェクトメンバーを審査する側として参加していたのですが、社内公募から選考を経て私含め4人のメンバーが決定しました。ブランドはクラウドファンディングから開始し、今後は店舗も展開していく予定です。

ー天野さん以外の3名は、ブランドプロジェクトに応募した経緯は何だったんですか?

阿久津:楽しそうと思ったのが始まりです。店長やMDの経験の有無、売り上げの達成率などの応募条件に満たない中、応募しました。経験にもなるしやってみようかなと。

荒牧:大学でECアパレルを勉強していたので、ECに携わりたいというビジョンもあった中でブランドプロジェクトでECを担当できるかもしれないと知り、挑戦してみました。チャンスを無駄にしたくないなと思ったんです。

ーこれまでのどういった取り組みが今につながっていると思いますか?

阿久津:売り上げや社内オリジナルのロールプレイング大会で1位をとることができたり、何に対しても積極的に私やりたいですって宣言をしてたんですよね。それがあり、本社の方たちに阿久津瑠唯という名前を覚えてもらえてたことが大きかったと思います。

ーアピールは意識していたんですか?

阿久津:いい人に思われたいというよりも、環境によって左右されたくないという思いがあって。最初はスポーツもアパレルも未経験なのにどうすればいいんだろうと悩んだこともあったのですが、自分が行きたかった配属先じゃないところに行った時に、そこでどう頑張るかって自分次第だと思っていて。それをやり遂げられたのは評価してもらえたところなのかな。

荒牧:私も派遣配属っていうのが不安だったんですけど、未経験だからやってみないと分からないし、与えられたその場所でとりあえず頑張ってみよう、それでもやっぱり無理だったら相談しようっていう意識は常にありました。実績としては大きくないですが、そういうところを見込んでくださったのはあるのかもしれないです。

ー皆さん自分が実際に選ばれた理由はどのように分析していますか?

阿久津:私は多分ガッツとコミュニケーション力。

荒牧:私は選考時のプレゼンの内容が主語が自分じゃなくて他人だったとおっしゃっていただいて。その視点は田中さんも一番大切にしてたところだそうで、その共感がここに今いる理由なのかなって思います。

澤部:僕は馬鹿キャラが1人ぐらい必要だったのかなって(笑)。

一同:(笑)

澤部:それは冗談で、入社して4ヶ月なのでこんな経験があったからというのは特になくて。選ばれた理由をこれから作っていきたいです。

天野:でも、審査員視点で澤部くんはいい意味で尖っていた。勢いに関してはダントツ一位だったんですよ。入社して4ヶ月しか経っていないのに、ここまで自分を確立できているので伸び代しかないなって思ったんです。今は荒い岩かもしれないけど、磨いたらすごいことになるんじゃないかって。

ー入社間もないメンバーが多いですが、プロジェクトを通して壁にぶつかったことはありますか?

天野:全員初めての経験なのでこれまで見えてこなかったことが見えてきたりして、壁しかないですね。壁を壊していく作業です。

阿久津:壁+でこぼこ道みたいな。

阿久津:でもその次に進む第一歩だよねっていうポジティブなモチベーションでみんなやっています。

天野:全員個性が強いんですけど、実際は服が好きっていうことと、販売の経験を得て人のために何かしたいという思いを持っているので、ベクトルは同じなんです。

ーブランドプロジェクトが最終的に目指しているものは?

澤部:まずはブランドを立ち上げて、利益を出して会社に貢献することが一番近い目標です。この経験を、今後この会社につなげていって、新しいブランドを立ち上げていくプロジェクトの数を増やせるか。僕たちを先駆者としてポジティブな形で返せるかだと思います。

好きなブランドに入って終わりじゃない

ー今後の目標について教えてください。

澤部:現時点での目標は、まずこのブランドプロジェクトを形にして結果を残すことです。この経験が、今後経験する職種など全てにつながると思うので、とにかく今はこのプロジェクトを全力で頑張りたいです。

荒牧:私もブランドをきちんと経営していくのが目標。今後、ブランドを立ち上げたいという人が出てきた時に自分が教えられるくらいのスキルをつけたいです。

阿久津:アメリカンダイナーを開くこともブランドを成功させるのももちろんですが、友人や家族、仕事で関わる人など全員から「阿久津瑠唯って自慢だね」って言われたい。いわゆるインフルエンサーではなく、人として誰かのロールモデルになれたらうれしいです。

天野:会社軸ではプロジェクトを成功させるというよりは、自分たちの活動を通して会社の価値を上げたいです。これまでの10年なんでも自由にやらせてくれたので、会社に還元していきたいと思っています。

個人の目標としては、自分でブランドを立ち上げて経営をすること。そのためにリーダーというポジションを選びました。人をマネジメントしながらビジネスについて学んでいきたいですね。

ー最後に、ファッション業界を目指している方にメッセージをお願いします。

天野:自分の好きなブランドに入るのがゴールだったら、入社したら終わりだと思うんですよ。でも、自分たちってゴールがそこじゃないんです。確かに自分の好きなブランドで働くことも大事ですが、具体的な夢を持っているなら、メーカーで働くよりも人材会社の方が将来、ジャングルの中でも戦っていきやすいんじゃないかな。

澤部:自分の夢を明確化させておくと活躍できるんじゃないかなと思います。インター・ベルってあんな風に活躍できるんだと思ってもらえるように僕も日々努力します。

荒牧:人材派遣という客観的な立ち位置でメーカーと関わるからこそ、一つに染まらず自分を貫ける環境で経験を積めます。多ジャンルで価格帯もばらばらなブランドで働けるので選択肢が広がります。皆さんに会えるのを楽しみにしています!

阿久津:メーカーだったら1つしか経験できないことを、人材派遣だったらさまざまな経験ができるので知識量で周りと差をつけられると思うんです。

言葉だけで見ると、人材派遣=派遣社員みたいなイメージが浸透してしまっていると思うのですが、本当の利益としては一つの会社に入っただけでいろんな方向に広げられるので、転んでもぜひ頑張ってほしいです。

天野:うちの会社で人材派遣のイメージを変えていきたいね!

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三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。