2017年5月20日より全国ロードショーの映画『猫忍』主演俳優の大野拓朗さん。NHKの連続ドラマで顔を覚えた方も多いのでは? プライベートでは、長身を活かした着こなしに定評があります。ファッション通の大野さんに、洋服のこと、仕事のことなどをうかがいました。
最近のファッションは“ゆるゆる”なサイズ感がポイント
洋服に関してはモードな雰囲気が大好きです。モノトーン系の服が多いのですが、そのなかでも素材感などでかわいさを加えるコーディネートを心がけています。かっこよ過ぎず、かわい過ぎない自分好みのバランス感が、ファッションのポイントです。
さらにサイズにもこだわっています。好みは時期によって変わるのですが、今は上下ともにゆるい格好が好きです。昔は「上下ゆるい格好はださい」と思っていたんですが……。今は現場に行って衣装に着替える生活が長いので、プライベートぐらいは楽な格好がしたくなります。
ただ困るのは身長が高い方なので、ロング丈で着られるコートが見つからないんですよね。この冬、くるぶしぐらいまである丈感のコートを探したのですが、難しい。ブカブカと大き目のアウターが欲しいときは、身長が高いと少し困ります。
春服は、ゆるーい感じにキャップを被ってみたりしたいですね。モード感とストリート感をミックスするのにハマっています。全体的なテイストは冬とあまり変わらないかもしれませんが、薄着になるとアウターで引き締めるワンクッションがないので、メリハリを工夫したいですね。
9年もの間、一途に付き合っているファッションブランド
ずっと僕の好きな洋服を世に送り出し続けているし、自分も好みが変わらないことが嬉しいですね。むしろ、僕の好みが変化して「こんなのが欲しいな」と思い始めると、「ラッドミュージシャン」も僕が思い描いていた通りの服を出したりして。シンクロニシティを感じるブランドとの出合いは、まさに奇跡です。
打ち上げはスーツ姿で感謝の気持ちを表したい
勝負服はスーツかな。たとえば、ドラマなどの打ち上げはラフな格好ではなく三揃のスーツを着て、ネクタイも締めて行きます。僕にとってはスタッフや共演者の方々に対するお礼の会であり、ひとつの区切りなので、正装したいんです。その他にも、大切なときはスーツを着ることが多いですね。
スーツの着こなしで憧れるのは西島秀俊さん。肩幅や胸がしっかりとしているから、前開きでジャケットを着たり、シャツの第二ボタンまで開けたりしてもかっこいいんです。ハリウッドスターに通じるかっこよさですよね。僕も将来的にはそうなりたいと憧れています。
ただ、今の僕には「ラッドミュージシャン」の服がサイズ感にしろ、テイストにしろ、一番ぴったりくるんです。僕の服に関するこだわりをひとことでいうと、「ラッドミュージシャン」! なのかもしれません。
手入れを怠らないから、手持ちの服は傷み知らず
だから、洋服の“持ち”はめちゃくちゃよいですね。「汚くなったから着られない」という理由で処分する服は、今までないと思います。洋服は、本当に丁寧に扱っています。
Text:お気に入りをもっと着たくなるライフスタイルマガジン「Lenet MAGAZINE」