梅雨入りしましたね。仕事柄、外出機会が多いので梅雨の時期はどうしても苦手です。PCを持ち歩きつつも傘を携帯して…。
なんとな~く、気持ちもモヤモヤしがちな季節ですよね。
が、志向はいつもクリアに!今日は先日相談を受けたモヤモヤに対してお答えしていきたいと思います。
現役PRマネージャーに聞くPR職になる方法
ファッション業界の中でも最も人気が高いと言っても過言ではないPR職。ブランドの顔として、時にはメディア露出もあり、その華やかなイメージに憧れを持つ方も多いのではないでしょうか?実際、転職相談を受ける中でもPR職への転職について相談を受けることも非常に多いです。
先日も就職活動中の学生さんからPR職への就職について相談を受けました。
「憧れのPR職にどうしても就きたいものの募集が全くない」
「新卒でPR職に就くことは難しいんでしょうか」
結論からお伝えをしますと…残念ながら難しいです。
そしてこれは新卒に限らず転職においても未経験からPR職に就くことはほぼ難しいです。
何故難しいのか。
それは先輩社員の中でさえPR職に就きたいという人がたくさんいる中で、わざわざ未経験の人を新たに採用するというメリットが全くないからです。そして、シンプルにブランドについての理解やお客さん(市場)が何を期待しているかというリアルな感覚を持っていない中でPR職を全うする事はほぼ難しいからです。
先日某外資ラグジュアリーブランドのPR責任者としてご活躍されている方々と会食をする機会があり、その中で「どうやったらPR職に就けますか?」と聞いてみました。
そしてその答えは…「運」とのこと。しかも皆さん共通で同じ答えでした。
ただし、もう少し掘り下げて聞いてみると、その運を手にする確率を上げるためには共通項がありました。
目の前のシゴトに情熱と覚悟を持って挑めているか
実際にお話を聞いた方の例を挙げますと、元々は違った業界で働いていた中、数年後になってから前に一緒に仕事をしていた関係者からの誘いでファッション業界のPR職を始めることになったそうです。確かに運の要素は強いですね。
でも、数年後になっても声を掛けてくれるって凄いことだと思いませんか?きっと当時の仕事に対する姿勢や働きぶりが強く印象に残っていたからこそ、声を掛けてくれたんだと思います。もしその時に目の前の仕事に対しても良い働きが出来ていなければ、チャンスを掴めることはなかったでしょうね。
他の方の実例をもう一つ。
その方はどうしてもPRがやりたくて、派遣社員としてアシスタントからPRチームに入り、正社員に欠員が出たタイミングでそれまでの働きぶりが評価され正社員のPRスタッフへ昇格。現在はマネージャーとしてPRチームを率いるまでになっています。
タイミングが良かったというのはありますが、派遣社員でアシスタントをしていた時には正社員の道が約束されていた訳ではありません。どうしてもPRに就きたいという情熱と頑張りがあったからこそ手に出来たチャンスですよね。
逆に、「どんな人をPR職として異動候補に考えるか?」という質問を投げてみました。
その回答がこちら。
・販売職として実績を挙げている(販売で活躍できない人はそもそもPRに向いていない)
・PRやりたい!という情熱がしつこいぐらいに伝わってくる
商品のことを良く知っていて、お客さんのことも理解している。このベースがあって初めてPRとして活躍できるのだそうです。そして非常に多くの関係者と様々な交渉が発生するので、人を惹きつける力(つまり販売として顧客を作れる力)が無いと、PRとしては務まらないと。
また、PRをやりたいというアピールをどれだけしているかも見ているそうです。
会うたびに、しつこいぐらいに「PRをやりたい!!」と伝えてくるスタッフがいて、誰か一人PRに招き入れるとなった際に、真っ先にそのスタッフが浮かんだと話していました。
PRに限らず他の職種もそうですが、経験が技術を持ち合わせていない中で専門性の高い人気職種に就けることは非常に難しいのが現実です。ただし、まずは目の前の出来ることに対して徹底的に向き合うことや、発信をし続ける事でその道は開かれるかも知れません。
一方で、一見華やかに見える職種でもその裏には泥臭さい事も多いことは忘れてはいけません。
もし貴方がやりたい仕事があるとして、その仕事の中身をどれぐらい理解できているか、そしてそれは自分に向いていることなのかもう一度立ち止まって考えて見てください。
そして自分を知るためには、もっともっと色々な人と接点を持つことが大切です。
学生も社会人も、気付くと同じコミュニティの中だけで生活してしまい、そのコミュニティの外側と触れる機会が少なくなってしまいがちです。意識的に外にも目を向けて、世の中の色んな人や仕事、考え方に触れてみましょう。
それではまた、ご質問お待ちしてます!
質問はこちらから:https://naoyayoshida.sarahah.com/
この連載は皆さんからの質問にお答えする形で進めていきます。是非お気軽にご質問ください。
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