セレクトショップや人気自社ブランドを運営する株式会社TOKYO BASE。「STUDIOUS(ステュディオス)」や「UNITED TOKYO(ユナイテッド トウキョウ)」などを運営しており、2024年には新卒初任給を40万円に引き上げ、既存社員の給料をベースアップすると発表したことで話題になりました。

そんな株式会社TOKYO BASEについて、会社概要や最近の取り組み動向、社内制度、採用情報などについて幅広くご紹介していきます。

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株式会社TOKYO BASEの詳細ページ

TOKYO BASEとはどんな会社?

株式会社TOKYO BASEは、「日本発を世界へ」をミッションとし、ドメスティックブランドを取り扱うセレクトショップの運営やオリジナル商品の小売販売を行うファッションカンパニーです。

小売販売は、2つのセレクト業態のブランド「STUDIOUS(ステュディオス)」「THE TOKYO(ザ トウキョウ)」と、3つのSPA業態のブランド「UNITED TOKYO(ユナイテッド トウキョウ)」「PUBLIC TOKYO(パブリック トウキョウ)」「A+TOKYO(エープラストウキョウ)」から成り立っています。また、海外にも複数店舗を持ち、国内外で事業展開しているのが特徴です。

TOKYO BASEの沿革

そもそも株式会社TOKYO BASEの主力事業である「STUDIOUS」は、株式会社デイトナインターナショナルのセレクトショップ業態から始まっています。

現・TOKYO BASE代表取締役CEOである谷正人氏は新卒でデイトナインターナショナルに入社後、1年目の時点で不採算店舗の黒字化を達成。その再建店舗の全面リニューアルに際して、構想としてあった「TOKYOブランドに特化したセレクトショップ」を事業化するために2007年に「STUDIOUS」を立ち上げました。

その後、事業が軌道に乗ると自己資金でSTUDIOUS事業をデイトナ社から買取り、株式会社STUDIOUSを設立しています。

最初はメンズ事業からスタートした「STUDIOUS」ですが、2012年にはウィメンズ事業も開始。また2016年には、現在の社名である株式会社TOKYO BASEに社名変更されました。

2017年には東証一部上場を達成し、「日本発を世界へ」を企業理念として掲げるTOKYO BASEは、2017年に海外事業の展開も開始しています。

TOKYO BASEの事業内容

TOKYO BASEでは、5つのストアブランドを展開しています。全5ストアブランドのショップ総数は国内58店舗、海外13店舗(2024年07月時点)。海外ではニューヨーク、上海、北京、香港などに出店しています。ここでは、TOKYO BASEの展開ストアブランドをご紹介していきます。

TOKYO BASEの展開ストアブランド一覧(2024年7月時点)

STUDIOUS(ステュディオス)

創設当時からある「STUDIOUS」は、「TOKYO発の新たなスタイルを発信し続ける」をコンセプトとし、日本人のデザイナーズブランドを揃えるセレクトショップです。

海外の店舗も含めて34店舗を展開中。ドメスティックブランドの取り扱いは世界1位を誇っています。2024年には、2021年に廃止していた「STUDIOUS」オリジナルブランドを国内外のファッションデザイナーを招へいして再開する予定とのことです。

UNITED TOKYO(ユナイテッド トウキョウ)

2014年にスタートし、現在15店舗を展開する「UNITED TOKYO」は、完全国内生産でありながらも高原価率で提供しているブランドです。

商品タグには生産国ではなく生産県を表記し、完全国内生産としての付加価値を高めています。初年度から7億円の黒字化に成功し、わずか3年で40億円規模の事業に成長しました。

PUBLIC TOKYO(パブリック トウキョウ)

2018年にスタートしたオリジナルブランド「PUBLIC TOKYO」。「UNITED TOKYO」のビジネスモデルである高原価率×完全国内生産をカジュアルなテイストのアイテムに採用しています。

ブランド立ち上げからわずか3ヶ月で東京・大阪・香港のエリアに進出。海外では、北京・上海・深圳・香港など中国エリアを中心に展開しており、現在の店舗数は国内外合わせて15店舗にも上ります。

A+TOKYO(エープラス トウキョウ)

「A+TOKYO」は、TOKYO BASE初のアスレジャーブランドです。2021年にスタートし、現在4店舗が展開されています。

「新たな都市型生活へ、東京の感性を基に最高の快適性と機能性で作り上げる」をコンセプトとし、「UNITED TOKYO」や「PUBLIC TOKYO」と同じく全て日本製にこだわりながらも、高い技術と品質を手に取りやすい価格で提供するブランドです。

THE TOKYO(ザ トウキョウ)

2021年にスタートしたセレクト型コミュニティストア「THE TOKYO」。「ファッションを愉しむ大人」をターゲットとし、日本ブランドのみを扱っています。

また、予約優先営業を行っており、ゆったりとした空間で買い物ができる店舗経営が特徴的。コミュニティ会員限定のアイテムやイベント、サービスなども提供しています。

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TOKYO BASE の最近の動向

ECの需要が高まるなかで、路面店や直営店を次々とオープン。2021年だけでも、「A+TOKYO」や「THE TOKYO」の初オープン、「STUDIOUS WOMENS 」の路面店2号店オープン、またブランド初の単独路面店で国内最大の敷地面積を誇る旗艦店「UNITED TOKYO」のオープン、「STUDIOUS」の北京進出など精力的に出店エリアを拡大しています。

また、持続可能な社会とサステナビリティ経営を目指す「TOKYO BASE ESGコンセプト」を掲げ、LEDの使用や納品時のハンガーとビニールのリサイクル、商品廃棄を行わないビジネスモデルの構築など、環境に配慮した具体的な施策に取り組んでいます。

TOKYO BASEの働き方

社内文化とキャリア

TOKYO BASEは、結果主義(=お客様評価主義)の会社です。年功序列ではない人事選抜なのも結果主義ならでは。また、新卒・中途問わず人材育成・教育の根底となるバリューとして「自責、素直、愚直」を掲げています。

社員登用や責任者登用、インセンティブなどにおいて明確な定量的基準を設けています。

TOKYO BASEが行う実績連動型インセンティブもその一つ。実績連動型インセンティブとは、賞与額を決めるにあたって企業業績や部門業績、個人業績を連動させる賞与のことです。

具体例として、チーム予算の達成率に応じて毎月発生するインセンティブや、顧客様売上の高いスタッフを評価する個人実績連動型インセンティブ、月間個人売上のインセンティブなどがあります。

また、規定の売上の10%を給与として還元していくスーパースターセールス制度を導入。コツコツと実績を積み結果を評価する制度です。

結果主義というと、過酷なイメージを思い浮かべがちですが、結果主義だからこそ自分のスキルを際限なく活かせる点が特徴的です。入社半年で店長にキャリアアップした新卒社員もいるようです。

TOKYO BASEの福利厚生

女性管理職比率49%、育児休暇後の復職率92%と高い水準を維持しており、働きやすい環境を構築しています。

また、育児手当に限らず、その他の手当も充実。プロフェッショナルとして身なりも一流を目指すことを目的とした月1万円の美容手当が支給されるほか、海外視察手当やファッション地区エリアに住む社員に3万円を支給するファッション地区手当などの福利厚生も充実しています。

TOKYO BASEの求人情報

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三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。

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