アパレル業界を目指す方、また現に働いている方のために、アパレル業界の最新動向を知ることができるニュースをピックアップする月刊連載企画「編集部が気になるアパレル業界ニュース」。
今、アパレル業界ではどんなトピックがホットなのかを知ることで、企業選びや職種選び、面接対策などで役立つこと間違いなしです!ぜひご覧ください。
<目次>
yutoriが新ブランド「TACSS」を開始
「9090(ナインティナインティ)」や「PAMM(パム)」などの複数のD2Cブランドを展開し、昨年12月には東証グロースに上場したことでも注目を集めたyutoriが新ブランド「TACSS(タックス)」を24年春夏コレクションから立ち上げます。
コンセプトは「A Timeless Classic、Sophisticated Simplicity(時代を超えたクラシック、洗練されたシンプルさ)」。ブランド名はその頭文字からきています。
メインターゲットはミレニアル世代の女性。ブランドカラーはピンク。カジュアルさとフェミニンな色使いのバランスが特徴で、ニットやスウェットアイテムが揃います。
3月13日から公式オンラインサイトで販売開始予定です。
2024年3月期の業績予想では近年注力している実店舗での販売がけん引し、上方修正した同社。3月からはコスメ事業も開始する予定とのことで、今後のyutoriにも目が離せません。
参考:ユトリ、ミレニアル世代向けに新ブランド「タックス」を立ち上げ
アダストリア初のグローバルECサイト「Wardro」を開設
大手アパレルメーカー、アダストリアが初のグローバルECファッションサイト「Wardro(ワードロ)」を2月22日に開設しました。(公式サイト:https://wardro.jp/)
「日本では手に入らない世界中のファッションでアナタのワードローブをもっと楽しく」 をコンセプトとし、モードやストリート系の中国ブランドをセレクト。高品質で低価格なブランドがラインナップしているため、海外のファッショントレンドを気軽に取り入れられるのが最大の魅力です。
「CryingCcenter(クライングセンター)」や「RESTICK(リスティック)」、「LIVINGTOWN(リビングタウン)」、「nice rice(ナイスライス)」、「UNRETRO(アンレトロ)」といった全9ブランドのアイテムが揃います。
今後は中国に限らず、取扱いブランドを追加していくそう。近年では、韓国や中国のファッションブランドを取り入れるECサイトが増えてきていますが、アパレル大手においてもこの動きが強まっていくのか、引き続き注目していきたいです。
参考:アダストリアが初の越境ECファッションサイト「ワードロ」を開設、モード・ストリート系の中国ブランドをセレクト
創業45年周年のSHIBUYA109、大規模リニューアルを実施
4月で開業45周年を迎えるSHIBUYA109は、2024年2月上旬から4月下旬にかけてレディースファッションを主軸とした大規模なリニューアルを実施しています。
新規出店の7店舗を含む計19店を刷新。2023年春に実施した18店舗の改装と合わせて館内の約3分の1が刷新されます。
2月29日に「mline(エムライン)」、3月1日にD2Cブランド「pium(ピウム)」が実店舗一号店をオープンするなど、中心客層であるZ世代に向けた提案力を強化。「F i.n.t(フィント)」や「MAJESTIC LEGON(マジェスティックレゴン)」、「EVRIS(エヴリス)」と「MURUA(ムルーア)」などもリニューアルオープンします。
またSHIBUYA109渋谷の1階には、開業45周年記念事業の取り組みの一環としてファッションに特化した期間限定店スペース「リミテッド・ポップアップ・ブリッジドット」が3月23日に開設予定。期間限定店スペースを設けるのは1979年の開業以来初の試みだそう。出店ブランドは、SHIBUYA109独自の基準により選定され、ファッションや感度の高さにこだわって運営されます。
第1弾として3月23日から31日まで、双子のディレクター「ふみあみ」が手掛けるブランド「Jumelle(ジュメロ)」、第2弾では「miette(ミエット)」の展開が4月3日〜14日まで予定されています。
渋谷のシンボルとして親しまれてきたSHIBUYA109がどのようにパワーアップするのか楽しみですね。
参考:SHIBUYA109渋谷、春に19店を刷新 新業態やリアル1号店などを導入
サザビーリーグ「Madhappy」と合弁契約 3/6から日本公式サイトオープン
サザビーリーグはロサンゼルス発のストリートウェアブランド「Madhappy(マッドハッピー)」と合弁契約を締結し、株式会社Madhappy Japanを設立しました。
「Madhappy」はペイマン・ラフ(Peiman Raf)とノア・ラフ(Noah Raf)兄弟に加え、友人のメイソン・スペクター(Mason Spector)、ジョシュア・シット(Joshua Sitt)らによって2017年に立ち上げられたブランド。「Local Optimist(ローカルオプティミスト)」を理念とし、ファッションを通じてポジティブな価値観を伝えるだけでなく、売り上げの1%をメンタルヘルスにまつわる意識向上や研究などに当てる非営利団体「マッドハッピー財団」を設立していることでも知られています。
また、2019年にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの投資ファンドであるLVMHラグジュアリー・ベンチャーズが出資して話題に。2023年10月にはDOVER STREET MARKET GINZAでのポップアップストアをきっかけに日本に初上陸しました。過去には「UGG(アグ)」や「SALOMON(サロモン)」などともコラボしています。
なお、株式会社Madhappy Japanの代表にはサザビーリーグの岡村周明氏が就任。3月6日に日本公式ECサイトをオープンし、2024年春夏コレクションから販売していく予定です。
参考:サザビーリーグがLA発の「マッドハッピー」と合弁契約締結
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