4大コレクションとは
4大コレクションとは、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンの4都市で開催されるファッションウィークのことです。ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリの順に開催されるのが恒例です。
デザイナーやブランドが約半年先のシーズンで販売する新作の発表会を複数のブランドが同時期に行うイベントのことをファッションウィークと言います。世界的にはファッションウィークと呼ぶのが慣例ですが、国内では「（地域名）コレクション」と呼ぶのが一般的です。
ファッションウィークが開催される主な期間は基本的に、 1〜4月と9〜11月の年2回。1〜4月に行われるその年の秋冬物の新作を発表するものを秋冬コレクション、9〜11月に行われる翌年の春夏物の新作を発表するものを春夏コレクションと呼びます。
春夏コレクションはssコレクション、秋冬コレクションはfwコレクションまたはawコレクションと、各季節の英語の頭文字をとって表記されます。秋冬コレクションは発表年と翌年を付記し（例：2023-2024fwコレクション）、春夏コレクションは発表年の翌年を付記する（例：2024ssコレクション）のが一般的です。
パリ・コレクション
4大コレクションの中で、最も知名度が高いのがパリ・コレクションです。メンズは1月中旬から下旬にかけて、ウィメンズは2月末から3月初旬にかけて開催されます。おおよそ100ブランド以上が参加し、既成服コレクションの中では最大級の規模を誇ります。パリ・コレクションの場合、7月にオートクチュール（高級仕立服）コレクションも行います。
主な参加ブランド
・CHANEL（シャネル）
・DIOR（ディオール）
・Saint Laurent（サンローラン）
・COMME des GARÇONS（コム・デ・ギャルソン）
・Louis Vuitton（ルイ・ヴィトン）
・Martin Margiela（マルタン・マルジェラ）
など
ニューヨーク・コレクション
1962年のアメリカン・デザイナーズ協会発足を機に開催されるようになったコレクションである、ニューヨーク・コレクション。メンズ・ウィメンズともに2月中旬に開催されます。4大コレクションの中でもシンプルかつ機能的なアイテムが多く発表される傾向にあると言われています。
主な参加ブランド
・ラルフ・ローレン（Ralph Lauren）
・トム・フォード（TOM FORD）
・ヴェルサーチ（Versace）
・アナスイ（ANNA SUI）
・マイケルコース（MICHAEL KORS）
・マーク・ジェイコブス（Marc Jacobs）
など
ロンドン・コレクション
1980年代に開催されるようになったロンドン・コレクションは、1990年代から4大コレクションの1つに数えられるようになっています。メンズ・ウィメンズともに2月中旬から下旬にかけて開催されます。英国ファッション協議会が若手デザイナーの支援プログラムを採用しており、若手デザイナー・ブランドの出展が多い傾向にあります。
主な参加ブランド
・ラフ・シモンズ（RAF SIMONS）
・ヴィヴィアン・ウエストウッド（Vivienne Westwood）
・ポール・スミス（Paul Smith）
・トーガ（TOGA）
・バーバリー（BURBERRY）
・マッキントッシュ（MACKINTOSH）
など
ミラノ・コレクション
ミラノ・コレクションは、ロンドン・コレクションの後に開催されます。メンズは1月中旬、ウィメンズは2月下旬に開催。ミラノ・コレクションでは各ブランドが独自の会場を設けることが多く、パリ・コレクションに次ぐ規模を持っています。
主な参加ブランド
・フェンディ（FENDI）
・ジョルジオ・アルマーニ（GIORGIO ARMANI）
・ドルチェ＆ガッバーナ（Dolce&Gabbana）
・ジル・サンダー（Jil Sander）
・プラダ（PRADA）
・グッチ（GUCCI）
など
日本で行われるコレクション
日本国内で行われるコレクションの代表例が、東京コレクションです。東京ファッション・デザイナー協議会が立ち上げたコレクションで、2020年春夏コレクションからは、Rakuten Fashion Week TOKYOと名称を変えていますが、東コレの愛称で知られています。国内では4大コレクションに加えて、5大コレクションと称されることもあります。
4大コレクションの使用例
A「いつか4大コレクションのどれか生で見てみたいな」
B「一般の人でも見られるショーもあるらしいよ」
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