マガジーノとは

マガジーノとはイタリア語でバックヤードスタッフを指す言葉です。もともと「magazzino」(伊)、「magazine」(英)、「magasin」(仏)はアラビア語の「倉庫」を意味する言葉に由来。そこから意味が転じ、現在ではバックヤード業務や店頭の在庫管理を行うスタッフをマガジーノと呼びます。

マガジーノは一般的に、ラグジュアリーブランドや在庫数を多く抱える店舗、倉庫が数百メートル離れている店舗などに存在します。

マガジーノの業務内容

・検品
店頭に届いた商品のバーコードを読み取りながら、カラーやサイズ、納品数、金額が一致しているかを確認する作業。汚れや破損がないかも合わせて確認していきます。

・品出し・商品陳列
商品が入荷したときや売れたときに、店頭に商品を補充・陳列します。

・ストック整理
商品が置いてある倉庫やストックの整理・管理を行います。

・ピッキング
伝票や注文書を基に商品を集める作業です。商品をピッキングしたら検品作業をして出荷処理を行います。

・出荷処理・納品処理・返品処理
自店より売り上げの良い商品を他店に送ったり、逆に受け入れたりする際の処理を行います。出荷処理の場合は検品・パッキングをした後、配送処理を行なって完了です。

詳しくは過去に掲載した「ファッション業界の裏方の仕事内容は?おすすめ求人もご紹介!」の記事をご覧ください。

マガジーノの類義語まとめ

「ストッキスト」
特定商品の小売店や仕入れ業者を指します。

「ストックマン」
倉庫係のこと。

「バックオフィス」
人事や経理、総務、生産管理、EC運営など店頭の裏側で業務を支える職種を総称して呼びます。

「バックヤード・裏方」
バックヤードは店舗内の事務所や倉庫などを総称して呼びます。バックオフィスの一つにあたりますが、検品作業や出荷作業、在庫業務などバックオフィスより特定の業務を指します。

「ランナー」
接客や販売には関わらず、納品や検品、商品整理などの付帯業務をメインに行う人のこと。バックヤードや裏方と同義。

マガジーノスタッフとして働くための条件

主にラグジュアリーブランドで募集されているマガジーノですが、READY TO FASHIONに実際に掲載されているプラダジャパン株式会社フェンディジャパン株式会社の求人情報では、応募資格として以下の条件が挙げられています。

・ラグジュアリーブランドでの経験がある方
・ブランドでのマガジーノやストッキストの経験がある方
・マルチタスクの対応が得意な方
・基本的なPCスキルを持っている方

また歓迎条件として、インポートブランドや百貨店・路面店での勤務経験がある方、英語や中国語での接客が可能な方などがあります。

このようにラグジュアリーブランドのマガジーノ求人では経験が求められることが多いですが、一部の求人ではラグジュアリー未経験の方でも応募OKと書かれていることもあります。気になる方はぜひチャレンジしてみてください。

また、未経験でマガジーノ業務に携わりたい人はバックヤードやバックオフィスの求人から探すのもおすすめです。こちらもぜひご覧ください。

>>バックオフィス・バックヤードの求人はこちら

マガジーノの使用例

A「イタリアのラグジュアリーブランドが好きなんだよね」

B「あ、前にそのブランドでマガジーノをやっていたよ」


そのほかにも知ってそうで知らないアパレル用語を解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

また、アパレル業界に特化した求人サイト「READY TO FASHION」では2,000件以上の求人情報の中から新卒や中途、アルバイト、副業などの雇用形態のほか、多種多様な職種・業種軸で自分にあった仕事を探せます。アパレル業界への就職を検討している方は、ぜひご利用くださいね。

さらに詳しく

三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。

THEME