QRとは

QRとは、 「Quick Response (クイック・レスポンス)」の略で、迅速に対応するという意味の言葉です。

シーズンの開始時期に生産の開始時期をできるだけ近づけることによる余剰在庫の削減、シーズン中に売れ行きを見ながら追加生産を行う仕組みの確立など、サプライチェーン全体で情報を共有して顧客のニーズを即座に分析し、商品の製造・供給を行うことを指します。

トレンドに売れ行きを左右されやすいファッション・アパレル業界においては、SCMの一種として実践されています。SCMについては以下を参照してください。

しかし、コストカットを目的にトレンドを確認してからの生産を続けていると、売り場の商品の同質化を招き、顧客離れを引き起こす可能性があります。そのため、計画生産とのバランスを考えながらQRを導入する必要があると言えるでしょう。

QRの具体例

TABIO

「靴下屋」など国内最大の靴下チェーンを展開するTABIOは日本のアパレル企業としていち早くSCM、並びにQRを導入しました。

TABIOは日本国内の工場にしか生産委託をしていないので、店舗の売り上げや在庫の状況を迅速に工場と共有できます。これにより、売れている商品を必要な数だけ生産するシステムをつくり上げ、在庫を極限まで減らしながらも欠品を防ぐことに成功しました。

また、メイドインジャパンの高品質な靴下は海外にも評価されており、ヨーロッパへの進出も成功しています。


そのほかにも知ってそうで知らないアパレル用語を解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

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岩田日向子(READY TO FASHION MAG 編集部)

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