店長・販売員編

本連載では、「ファッション業界でこの職業に転職したいけど、必要なスキルって何だろう…」という疑問をそれぞれ職種に分けて取り上げていこうと思います。

第7回となる今回は店長・販売員編です!

ファッション・アパレル業界において、販売の現場はとても重要です。そこで求められるスキルについて早速見ていきましょう。

店長・販売員とは?

店長とは

店長とはその店舗の運営を任された人のことを言います。従って、その店舗での全責任を負う人ということになります。

販売員(ショップスタッフ)になったあと、多くの人は店長を目指して働きますが、店長の仕事は目に見えない仕事も多いため、憧れの店長になれたけれど、想像以上に大変な思いをすることも少なくありません。

店舗での接客はもちろん売上を上げるためにどうすることが最適か考えながら仕事をします。

商品の仕入れを考えたり、在庫を管理しながら、商品の回転が良いお店を目指します。

本社やテナントとの連携も店長の仕事で、店舗の商品動向や来店者動向を把握して本社へ報告したり、本社からの指示を店舗で反映させることも求められます。

そして大きな仕事として店舗スタッフの育成があります。

店舗スタッフには販売員経験の少ない人や、ベテランスタッフまでさまざまいます。店長はその先頭に立ち、一つのチームとしてまとめていきます。

思うように売上が上がらないときや、店舗スタッフの人間関係がうまくいかないときには大変な思いもしますが、売上が上がったときや店舗スタッフが楽しそうに働く姿、成長している姿を見ると、とても嬉しくやりがいを感じられます。

販売員(ショップスタッフ)とは

販売員(ショップスタッフ)は店頭に立ち商品を販売する人のこと。ただ売るのではなくブランドのコンセプトやイメージをお客様に伝える役割を担う大切な職種です。

店頭に並ぶ商品はマーチャンダイザー(MD)、デザイナー、パタンナー、プロダクトマネージャー(生産管理)など、たくさんの人が関わり作り上げた大切はものです。

その商品をブランドやショップの顔としてお客様に販売するのが販売員(ショップスタッフ)の仕事です。

ただ販売するだけでなく、自分が広告塔になりお客様にブランドイメージを伝え、ファンを増やしていくことが大切なため、「この人から服を買いたい」と思ってもらえるような、自分自身のブランディングも怠ることができません。

店舗を運営するためには商品を販売する以外にも、在庫の管理や売り場作り、顧客管理などたくさんの仕事があります。

接客力はもちろん、一日を通しての立ち仕事やバックヤード(商品の在庫などを管理するスペース)での仕事は、想像以上に体を使うため、ある程度の体力も必要です。

店長・販売員に求められるスキル

店長・販売員などの販売職は、企業やブランドの売り上げを生むための重要なポジションを担っています。

役職によっても異なりますが、さまざまなスキルが必要になるので、それぞれ細かくご紹介します。

コミュニケーション能力

一番大切なスキル・素質です。

接客では初対面の人にお金を出して商品を購入してもらいます。このときに笑顔で応対する物怖じすることないコミュニケーション能力が必要です。

1つの店舗には販売員(ショップスタッフ)が複数人在籍することが多いため、他の販売員(ショップスタッフ)とのコミュニケーションも必要になります。

リーダーシップ・マネジメント能力

店舗のスタッフ一人一人の声に耳を傾けて全員が働きやすい店舗にするため、店長にはリーダーシップが欠かせません。

店舗スタッフの相談に乗ったり、ときには厳しいことも言わなくてはならない場面があります。普段から人との接し方について考えておくと良いでしょう。

マーケティング力・観察力

店舗を運営するにあたって、店舗の立地や客層、販売動向の状況を観察・把握して、売上を上げていくマーケティング能力が必要です。

売上や客数を数値化して可視化していく作業も必要になるので、数値分析の感覚を身に着けておく必要があります。

計画性、実行力

販売計画や店舗スタッフの育成計画、店舗計画を立てて、それを店舗スタッフと共有しながら実行していく能力が必要になります。

実行後は反省点をもとに、新しい計画を立てて再度実行に移します。

結果が見えにくい作業ですが、この作業をコツコツと継続することのできる能力が確実に店舗の売り上げを上げていきます。

洞察力・観察力

例えば、買いたい商品が決まっている人に新商品をおすすめしても、その人は簡単に購入してはくれません。

何か探しているということを察知して、「何かお探しですか?」と声を掛けることが大切です。

お店に来てくれた人が何を求めているか、会話を通して引き出していきます。そしてその答えにあった情報を提供する必要があります。

店舗に来る人はそれぞれ、目的や理由があります。それを引き出すことのできる洞察力はお店に来てくれた人の満足度を高くし、再来店の機会を作ります。

「空気を読む力」とも言い換えることができます。

自己プロデュース力

お金を出して商品を買うとき、キラキラ輝いているように見える人と、ただ無表情で店舗に立っている人、どちらの人から商品を買いたいでしょうか?

大抵の人が前者を選ぶと思います。販売スタッフはブランドの顔であるため、「この人から服を買いたい」「この人のコーディネート素敵!」と思ってもらえるような、自己プロデュース能力が必要です。

流行を敏感に察知し、自分に合った服とトレンドを取り入れた着こなしができるファッションセンスも求められるスキルに含まれます。

ファッションを好きな気持ち

必要なスキルをいくつか上げましたが、どれも絶対に必要なものではありません。働くうちに十分に培っていくことができます。

ですが、ファッションや洋服が好きな気持ちはファッションの良さを伝えて洋服を販売する上で最も大切です。

そして絶対に必要で働きながら身につけることも難しいでしょう。

さいごに

今回は、ファッション業界の販売職について見ていきました。

販売職では、店舗に訪れたお客さんとのコミュニケーションが重要になります。店長になると、加えてマネジメント能力やリーダーシップが求められるようになります。

この記事を読んで、「人とコミュニケーションを苦手だしな…」と思って諦めている人も中にはいるかもしれません。

ですが、マーチャンダイザー (MD)やバイヤーなどの本部職で活躍するためには、販売職の経験は欠かせません。

本文中でも触れましたが、販売の現場は企業やブランドの売り上げをつくる大切な役割を担っています。

そこでの知見と経験がその後のキャリア形成においても、絶対に有益なものをもたらしてくれるので、少ないチャンスをモノにしていただきたいです。

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READY TO FASHION MAG 編集部

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