視覚から得る情報というのは格段に昔に比べて多くなっている。 それはSNSの影響が大きいだろう。特にその中でも若者の生活に影響や刺激を与えているのが「ファッショニスタ」である。

そんな彼らの「日常」というものはどんなものなのだろうか・・・。 私たちは彼らに27枚撮りの“写ルンです”を渡し、日常の3シーンをとってもらった。そこから見える彼らの世界とは。SNS上でみる世界とはまた違う彼らにきっと出会うはず。

 

Vol.1は独特なファッションセンスとその存在感で人々を魅了する清水文太。 彼の日常を、“写ルンです”の視点で覗いてみようと思う。

 

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scene 1:いつも共にいる人と動物園へ。

 

ときどき彼と都内の場所に出かけているんです。

 

この日は上野動物園に行こうという話になって向かいました。

晴れていて、とても澄んだ空でした。

 

元々動物園や水族館などはよく行っています。理由は、あの場所は人間の欲や虚像が創り出された空間だから。その現実を噛み締めたいから。檻の中に動物を入れ、人々が観たい時間にみて、「可愛い!」や「キモい」などと感想を言い合っている。

 

あの狭い世界に閉じ込められた彼らはどんな気持ちなんだろう。きっと色んな気持ちが交錯してるのだろうな。と想像しながら。夜に活きるはずの生物を昼夜逆転にして昼に起こさせてるというコーナーを見た時 恐怖を感じた。

 

これは正しいことなのか、それとも間違っているのか。正直僕もわからない。そして、パンダに群がる人の形をした物体達は ただただ写真を撮っていました。ただ、僕もその中の一員であることを忘れてはいけないな。とも思った。

 

 

scene 2:僕にとっての大切な人達

 

生きている間に、たくさんの迷惑をかけた。悲しい思いをさせた。 15歳の頃、僕は沢山の人を悲しませることをした。

 

それは他人を傷つけるわけでもなく、犯罪を犯したわけでもない。ただただ、自分自身を傷つけて友人などを悲しませた。僕は僕を追い込んでいた。

 

それを乗り越えた今、大切な人達が沢山いる。

いつも笑顔で接してくれるりえちん。ネイルをやってくれているMaikoさん、高校時代の友人。衣装を担当した「水曜日のカンパネラ」のツアーメンバー。載っていないけど、中学時代の友人にも助けられたなあ。

 

そして、 僕。

 

そんな方々に支えられて僕は生きていたんだ。気付かなかった。過去の自分に教えてあげたい。

 

僕、幸せだよ。

 

 

scene 3:新しい家族

 

僕にはかけがえのない存在が沢山いるけど、特にフォーカスしたい人達がいるんだ。

16歳まで僕は僕を孤独だと思っていた。

 

でも、かけがえのない存在ができたからその認識は誤っていることに気づいた。当たり前のようにご飯が食べられる。寝る場所がある。日々怖がらなくてもいい場所もできた。そんな環境が生まれたのは、今も一緒に暮らしている新しい家族のような人達ができたから。

 

本当のお父さんみたいに、お母さんみたいに、兄弟みたいに接してくれる。僕にとって一番かけがえのない方々。今の僕がいるのは彼らのおかげです。そして、今生きているのは 今まで助けてくれた人達がいたから。その気持ちを胸の真ん中で留めておきながら生きていきます。

 

本当に有難う。

 

 

Text&Photo: 清水文太
Planning&editing:Akari.KREADY TO FASHION MAG 編集部)

READY TO FASHION MAG 編集部

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