これから転職活動しようかなと思っている人や、絶賛転職活動中の方も、転職のときに保険関係がいろいろと手間がかかると1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
でも実際に何が大変なのか、どうすれば大変でなくなるのか、転職活動中はそんなことも調べる暇がないくらい忙しくなってしまうもの事実です。
そこで今回はあとあと損をしないように転職活動の保険関係についておさえておきたいポイントを紹介していきます。
アパレル業界の求人はこちら退職前に確認しておきたい保険のこと
転職時に考えなければならない大事なこととして、保険関係のことが挙げられます。
保険について考えておけば、あとあと経済的にも余裕ができるのでぜひ確認したいところ。
複雑な処理も多くあるので、働きながら転職活動をしている場合は詳しく調べられないことも多いと思います。
そこで、離職前にここだけは知っておいた方がいい保険のことをお伝えしていきます。
保険には
・雇用保険
・社会保険
・厚生年金
以上の3種類があります。
会社の規模により厚生年金に入っていなかったり、雇用形態により会社の雇用保険や社会保険に入っていない人もいます。
まずは自分がどの保険に加入しているのか確認することから始めてください。
失業手当がもらえる雇用保険
雇用保険は失業したときに経済的に生活が困らないように、一定の条件を満たすと失業手当を受給できる制度です。
失業手当を受給するには会社で雇用保険に加入していたことが前提になります。
失業手当を受給できれば、お金に困らずに転職活動ができたり、新しい職場で働き始めるまでに心に余裕がもてるのでぜひ受給したいところ。
自分の離職理由は?
失業手当は離職理由により、受給期間や金額が異なります。
自分がどの離職理由に該当するのか把握してみてください。
失業保険を受給するにはその会社の雇用保険に加入していて、会社を辞めた日から溯り、2年間の間に12ヶ月以上働いていたことが条件になります。
・自己都合
自己都合は自身のい都合で会社を離職した場合に該当します。
転職や結婚などでの引っ越し、懲戒解雇で会社を辞めることなどがそれにあたります。
・会社都合・特定理由
会社都合はリストラや会社の経営破綻、給料の未払いで会社を辞めた場合に該当します。
契約社員などで、契約更新を希望していたのに更新されない場合や、健康状態が悪化したことにより会社を辞めた場合は特定理由離職者になり、会社都合同等の手当を受けることができます。
失業手当の金額や期間は何の位?
自己都合の場合は離職日から3ヶ月以降に失業手当を受給できます。
会社都合の場合は離職日から1ヶ月ほどで受給できます。
書類が揃うタイミングや申請するタイミングにもよるので離職票は退職を決めたららすぐに会社にもらいたい旨を伝え、離職後は早めにハローワークへ行きましょう。
失業手当を受けることのできる期間は離職理由や年齢によって異なりますが大体は90日〜120日と考えるといいでしょう。
金額は日額=退職前の6ヶ月のお給料総額÷180
という基準がありますが、計算方式が複雑で毎年変わります。
詳しい金額はハローワークに問い合わせることをおすすめしますが、日額5000円〜1万円前後を支給してもらえます。
また、支給日数を半分以上残して転職先が早めに決まれば「再就職手当」という祝い金がもらえます。
支給額は日数により異なるのでハローワークに確認してみてください。
失業手当受給中にアルバイトできるか?
失業手当の受給中にアルバイトをすることも可能ですが注意が必要です。
転職活動のために失業手当を受給するので長時間のアルバイトをすることはできません。
1日4時間以上、週20時間以内と決まっていて、この時間を超えると受給できなくなってしまいます。
失業手当を受給するまでの手順
①会社から離職票をもらう
失業手当は離職票がないと受給できないので必ずもらっておく必要があります。
②ハローワークに行く
受給手順は勤めていた会社に離職票をもらい、ハローワークに行き、求人申し込みをします。
他にも必要な書類などがありますので、ハローワークのホームページを確認してみてください。
このときに離職理由が判定されて、手当の期間や内容が決まります。
③雇用保険受給者の説明会に出席
失業手当の概要を説明してもらう会です。
必要書類を作成したり、もらったりします。
④失業認定をしてもらう
その後、4週間に1回、ハローワークに行き、失業を認定してもらいます。
このときにどのくらい転職活動をしたのかを報告し、積極的に転職活動を行っているとみなされると認定してもらえます。
⑤受給
失業認定をもらえると、失業手当が銀行口座に振り込まれます。
このあとは④を繰り返し行い、認定されると失業手当が振り込まれるという流れの繰り返しになります。
失業手当受給すると職業訓練が受けられる
さらに、失業手当を受給すると、ハローワークが主催する職業訓練を受けることができます。
受講料は無料なので転職経験者の立場としてはぜひおすすめしたいです。
仕事をしている間にスキルアップをするのは、時間が限られるのでなかなか難しいですよね。
もし、今の会社を離職してから転職活動を始めるならぜひ職業訓練も視野に入れましょう。
受講条件など、ハローワークで問い合わせてみてださい。
健康保険
健康保険は医療費に対する保険で、会社に勤めている期間は社会保険に加入しています。
社会保険は保険料の半分を会社が負担してくれて、残りの半分を自分で支払っています。
退職した場合、以下の3種類のどれかに切り替えることになります。
・国民健康保険に切り替え
国民健康保険は各市町村が運営している健康保険で、保険料は地域や収入によって変わります。
最寄りの自治体で簡単に手続きができるので問い合わせてみてください。
・社会保険の任意継続
退職までに勤めていた会社の社会保険を継続することで、退職者が希望すれば離職日から2年間加入できます。
これまで会社が負担していたものはなくなり、全額を自分で支払うことになります。
扶養家族がいても金額が変わらないので家族がいる方は保険料が安くなることがあります。
・家族の扶養に入る
家族の扶養に入る場合は、保険料がかかりません。
例えば、父親の扶養に入るとして、父親が社会保険に入っていれば父親の保険料も変わりません。
ですが、扶養する側の会社で手続きが必要で少し複雑なので、すぐに再就職する予定の場合はあまりおすすめしません。
転職活動が長引きそうで家族の理解があれば選択肢に入れてもいいでしょう。
公的年金
公的年金は20歳以上の国民は加入義務があり年金手帳で管理されていて、「厚生年金」と「国民年金」があります。
会社員の場合、厚生年金に加入していることが多く、この場合は会社が社員の年金手帳を保管しています。
国民年金に加入している方は手元に年金手帳があり、毎月、自分で年金を納めていると思います。
転職する際、これまでの会社の離職日と新しい会社の入社日が同じ月なら複雑な手続きないりません。
会社から退職時に年金手帳を返却してもらい、転職先に入社するときに年金手帳を渡せば終わりです。
新しい会社の入社が1ヶ月以上空く場合には「国民年金」への切り抱えが必要です。
手続きは最寄りの自治体や年金管理事務所で行うことができます。
国民年金は厚生年金よりも保険料は安くなりますが、厚生年金の方が老後にもらえる金額が高くなります。
また、転職活動中に国民年金の支払いが難しいときは免除申請や減額申請ができます。
申請しないままにすると未納になってしまうので注意しましょう。
転職活動を経験した私がこうした方がよかったと思うこと
アパレル業界で転職活動をした経験を持つ私がこうしたことが良かったと思うことについてお伝えします。
失業手当は誰でも受けることができる
会社で働いているとプライベートの時間はほんの少ししかありません。
なので詳しいことは調べず、やめるまでは全力で頑張って、そのあとに詳しいことを調べようと思っていました。
失業手当という言葉は聞いたことがありましたが、詳しく調べず仕舞いのまま離職日まで全力で働きました。
そして、辞めたあとにずっとやってみたかったリゾートバイトをして楽しい思い出を作ったあとに、「さあ、失業手当を申請して転職活動を頑張ろう!」と思いハローワークへ行ったところ、離職後にアルバイトをしてしまったので受給資格がないと言われてしまいました。
事前に失業手当のことを調べておけばこうならなかったのになと思います…。
職業訓練で違う世界を見る
もし私がもう一度転職活動をするなら離職後に失業手当をもらいながら職業訓練に通い、何らかの技術を習得して、そのあとにゆっくり転職活動をすると思います。
職業訓練て言っても、「もう普通に働ける能力あるし」と思っていました。
でも、内容を詳しく見てみると、レベルが高くて専門的なことを教えてくれる講座がたくさんあります。
アパレル業界では学生のときからアパレル業界に憧れて、努力して夢を叶えた人がたくさんいます。
自分の仕事が好きでプライドを持って今の仕事をしているので、他の業種には全く興味や知識がないという人も多いと思います。
このことはとてもいいことだし、私自身もアパレル業界以外のことはほとんどわかりませんが、世の中から見ると閉鎖的な業界に見えているのだろうなと思っています。
なので、転職活動の合間に他の業界の人に触れて、新しい知識を習得する機会はとても大切だなと思います。
そうすることで、同じアパレル業界でも、もっといい転職先が見つかったり、転職先でさらにいい自分になれたりすると思います。
さいごに
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