履歴書

ファッション・アパレル業界で転職活動をしようと思ったときに、準備するべきものとしてはじめに思い浮かぶ「履歴書」。簡単に書ける書類ですが、まずはじめに自分を売り込む大切な書類です。履歴書が通らないと、転職活動は始まりません。

自分がどんな人間で、今までどんなことをしてきたのか。履歴書にしっかり記載することが重要です。

今回は、そんな履歴書の書き方について、転職経験者の視点から詳しく紹介していきます。

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ファッション・アパレル業界、転職用の書類審査

履歴書

転職活動でのまず初めの審査は書類審査です。

書類には「履歴書」と「職務経歴書」を提出するのが一般的です。業種によっては職務経歴書の代わりに「ポートフォリオ」を提出します。履歴書は企業の採用担当者が一番初めに目を通す、あなたについての基本情報です。

簡単な書類ですが、履歴書がしっかり書けていない場合、そのあとの面接はおろか職務経歴書にも目を通してもらうこともできません。

採用担当者は、応募者が自分の企業やブランドにあっているのかを基準に判断します。つまり、「この人はうちの企業の雰囲気に合いそう!」と思ってもらえるような履歴書を書くことが必要です。

それにより、職務経歴書に目を通してもらうことができて、更に自分をアピールすることができます。そして、その後の面接もスムーズになります。

一般的な履歴書の書き方

履歴書

履歴書で自分の色や、応募先企業の雰囲気にあっていると思ってもらうことも大切ですが、一般常識に沿った履歴書を書けるかどうかはもはや前提中の前提です。
常識にそぐわない履歴書は検討されるどころか、目も通してもらえません。

そんなことがないように、履歴書の基本について解説していきます。

手書きかデータどちら?

履歴書は手書きで作成する方法とデータで作成する方法があります。

更に、データで作成した場合、プリントアウトして郵送する方法とメールなどで送付する方法があります。企業によっては指定があることもあるので募集要項をよく確認してみましょう。一昔前までは履歴書は手書きが主流だったため、字がきれいかどうかはよく見られる項目の1つでした。

現在では、データで作成した方がITリテラシーが高いと見てくれるという見方もあります。

自分の字に自信がない人はデータで作成するのがおすすめです。Web上には無料で履歴書のフォーマットをダウンロードできます。

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https://rirekisho.yagish.jp/

手書きで書く場合には黒のボールペンで書くのが一般的な常識です。フリクションや色付きのペンは避けるようにしましょう。

個人情報の項目

名前は一番大切なので、大きく、見やすさを重視するように書き、メールアドレスや電話番号は必ず記載しましょう。生年月日は元号で書くのが一般的です。

落とされがちなパターン

まず、先程記載した通り、黒いボールペン以外で書かれたものは落とされてしまいます。

また、連絡先や志望動機など、項目の中に記載されていない箇所がある場合も落とされることが多いです。

他には、写真が貼っていなかったり、誤字脱字がある場合なども落とされる原因になります。

提出前に何度か見直すようにしましょう。

学歴・経歴の項目

履歴書

学歴や経歴は変えることはできませんが、書き方により良く見えたり、悪く見えたりもします。

例えば、転職回数が多いとあまり良い印象がありませんが、書き方を工夫することで、「経験豊富な人だな」と印象付けることができます。

学歴、職歴の基本的は書き方

学歴は高校の卒業年月から書くのが一般的ですが、項目が多い場合は省いて、大学や専門学校の卒業年月から書いても問題ありません。

学歴と職歴の間は1行空けます。

職歴は入社年月と退社年月の両方を記載します。

退社の行には退社した理由を記載しましょう。自己都合の場合は「一身上の都合のため」と記載します。会社の経営上の理由などの場合は「会社都合のため」と記載します。

最後の行には右詰めで「現在に至る」と記載して締めます。

働いていない期間のいい書き方

海外留学や、ワーキングホリデーの経歴、または、インターンやアルバイトなどは自分の経歴をよく見せるチャンスです。

「他の人とは違い、おもしろそうな人だな」と捉えてもらえるように書き方を工夫しましょう。

ワーキングホリデーに行きアパレルショップ店員として働いた、インターンでコレクションブランドの仕事をしたなど、ファッション・アパレル業界での経験がある場合は積極的に記載します。

例えば、アメリカのアパレル系の専門学校へ留学した経験がある場合、一般的には「アメリカ合衆国◯◯専門学校へ留学」と記載します。

それを少し工夫して、1行目に「アメリカ合衆国◯◯専門学校へ留学」と記載し、2行目には「語学専攻の他に、デザインについての学科を専攻しアメリカのプレタポルテの仕組みについて学ぶ」など、アパレル関係について具体的に何を学んだかアピールすることで、面接時の話題作りにもなります。

アルバイトについては、アパレル関係のアルバイトを半年以上続けた場合は記載することをおすすめしますが、転職期間の合間に短期間でやったアルバイトや登録制のアルバイトなどは省いてもいいでしょう。

資格・志望動機の項目

履歴書

次に、履歴書の右側の部分について詳しく解説します。

自分をアピールできる大切な項目もあるので、よく考えて、採用担当者の目に留まるような仕上がりにする必要があります。

関係のある資格でアピール

ファッション系の資格を持っている場合は全て記載するのがいいでしょう。

資格が多い場合には、応募する職種に関係のあるものを選びましょう。

ファッション・アパレル業界に直接的に必要のない資格は記載する必要はありません。

志望動機・特技・趣味・好きな学科・アピールポイントなど

志望動機ではまず初めに、なぜこの企業に応募したのかを記載します。

そして、今までどのような仕事で、どのような成果を上げたのかを簡潔に書きながら、もし入社できたなら自分には何ができるか、どのように貢献できるかまで記載すると、「戦力になりそうだな」と思ってもらうことができます。

趣味・特技にはファッションに関することを書いてもいいですが、純粋な趣味を記載するのもいいでしょう。面接時に趣味や特技について話すいいコミュニケーションになります。

他には、資格を持っていないけどアパレル関係の技術や知識を持っている場合にはアピールポイントとして記載するのもおすすめです。

まとめ

今回はアパレル企業に転職するときの履歴書について詳しく解説しました。一番はじめにあなたを印象付ける大切な書類です。書類審査を通過するためによく作り込むことをおすすめします。

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morinagi

文化服装学院卒業後、勢い余って中国に就職。帰国後にアパレル系商社で生産管理や企画を経験したのち、現在はフリーランスでアパレル系の仕事をする傍ら、ライターとして活動中。就職活動をするときはいつも就職氷河期だったので、試行錯誤しながら戦ってきました。縫製工場が好きすぎて、見学させてもらうのが趣味です。そのためアパレル産業を工業的視点で解釈する癖があります。三種の神器はMacBook AirとJIKI SL-280と日中英服装技術用語辞典。