ファッションデザイナーが作成したデザイン画を、繊細な感性と精巧な技術を駆使して実際の服へと形にするパタンナー。その給料事情について気になる人も少なくないはず。

この記事では、そんなアパレルパタンナーの給料の実際を解説。弊社が運営するファッション・アパレル業界に特化した求人サイト「READY TO FASHION」に掲載された求人情報(2025年2月時点)をもとに、アパレルパタンナーの平均年収を算出しました。

また、給料のデータとあわせて、アパレルパタンナーとして年収を上げる方法なども紹介します。

これからアパレル業界を目指している方やパタンナーとして働くことを検討している方、今まさにパタンナーとして活躍しながらキャリアアップを志す方など、ぜひ目安として参考にしてみてください。

パタンナーの求人一覧

アパレルパタンナーの平均年収

パタンナーの平均年収は367万円

READY TO FASHION掲載の求人情報から得られたデータによると、アパレルパタンナーの平均年収は367万171円であることが分かりました。このデータの限りでは、国内の給与所得者の平均年収(460万円)よりも、パタンナーの平均年収は低い結果となりました。

また、OEM・ODM、商社、工場といった、主に企業相手に事業を展開するBtoBのパタンナーの平均年収は、358万6550円。メーカー、卸売、小売/リテール、EC/通販、セレクトショップなどの一般消費者向けに事業を展開するBtoCのパタンナーの平均年収は369万7235円でした。

アパレルパタンナーの年収は高いのか?

アパレルパタンナーの平均年収は367万171円と、他業種の平均を下回る結果となっています。

国税庁発表の令和5年分民間給与実態統計調査によると、国内給与所得者の平均年収は460万円という結果が出ています。

(参考)国税庁長官官房企画課 令和5年分民間給与実態統計調査

アパレルパタンナーとして給料を上げる方法

スキルアップと資格取得

専門職であるパタンナーは、高度な技術を持っているほど、高単価な仕事を獲得しやすくなります。3Dモデリングソフト(CLO、Lectraなど)を習得したり、アパレルCADの専門知識を深めることで、より高度な業務をこなせるようになり、給与交渉の材料になるでしょう。

また、「パターン技術検定」や「ファッションビジネス能力検定」などの資格取得も、スキルの証明として有効です。

フリーランス・副業の活用

企業に勤めているパタンナーの場合、業務委託で複数企業を掛け持ちすることで収入をアップすることも可能です。ポートフォリオを作成し、クラウドソーシングやSNSを活用してフリーランス案件を受けることで、収入を増やせます。特に、小規模ブランドやD2Cブランドは外部パタンナーに依頼するケースが多く、スキルがあれば案件を獲得しやすい傾向にあります。

複数の企業やブランドで経験を積むことができるため、その後の採用活動にも効果的です。

管理職やディレクター職にキャリアアップする

経験を積んでパタンナーチーフやテクニカルディレクター、ブランドの開発部門マネージャーを目指すことで、年収アップが見込めます。企画・生産管理・マーチャンダイジングなど、パターン作成以外のスキルも磨くことで、企業にとって価値の高い人材になれます。特に外資系企業では高待遇のポジションも多いので、語学力を身につけるのも有効です。

ただ、専門職であるパタンナーは長年経験を積んだ人が技術力も高いです。勤務年数や実績に照らし合わせて給料を支給する企業も多いので、新たなスキルを獲得しなくても、勤務年数や実績を評価する企業で働くことで、収入を増やすことも可能です。

より給料の高い職場で働くには

アパレル・ファッション業界に特化した求人サービス「READY TO FASHION」では、数多くのアパレルパタンナーの求人を掲載しております。現在パタンナーとして働いている方も、現在よりも高い給料で働ける職場があるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

パタンナーの求人一覧

その他にもREADY TO FASHIONでは4,700件以上の求人を掲載しています。アルバイトや副業・業務委託でのパタンナー求人も掲載しております。ぜひREADY TO FASHIONをご活用ください。

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調査概要

調査方法:READY TO FASHION掲載のパタンナーに関する求人から算出
調査日程:2025年2月
調査対象:READY TO FASHION掲載のパタンナーに関する求人
サンプル数:363求人

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三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。

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