繊研新聞が発表した、今注目すべき「最もクリエイティブなデザイナーランキング」(1月16日付)。これは、日本の有力セレクトショップのバイヤーや百貨店のディレクターが選ぶもので、まさに今のファッション業界を牽引してくれているブランドということだ。今年はどんなブランドが選出されたのか、本企画では4部門に分けてお届けしていく。
vol.1の今回は海外/レディース部門のランキングを発表。インスタグラムのアカウントも合わせて掲載しているので、フォローして今後の動向にも注目してもらいたい!
<目次>
海外レディース部門
第9位 KOCHÉ(コシェ)
コシェはパリ発のブランドで昨年東コレにも初参加し、日本でも注目されている。ランウェイでは、ファーストルックでモデルの鈴木えみが登場し、会場を沸かせたのも印象的であった。
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第9位 Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)
デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンはベルギーで3代続くテーラーの家に生まれ、幼少期からファッション業界のプロたちに囲まれて育った。そのため、自然にデザイナーを目指し、現在に至る。2009年には東京 南青山に旗艦店をオープンした。
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第8位 The Row(ザ・ロウ)
デザイナーのアシュリーとメアリー・ケイト・オルセン姉妹は、2016年にGoogleで最も検索されたファッションにまつわる質問や検索ワードの第2位にランクイン。(余談ではあるが、同ランキングの9位には現アメリカ大統領ドナルド・トランプの娘、イヴァンカ・トランプがランクイン)
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第6位 Sies Marjan(シエス・マルジャン)
2016-17秋冬パリコレクションでデビュー。デザイナーはドリス・ヴァン・ノッテンなど名だたるメゾンにて経験を積んだサンダー・ラック。昨年の9月からは日本でもバーニーズ ニューヨークでも取り扱われている。
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第6位 JW ANDERSON(ジェイダブリュー アンダーソン)
昨年、同性愛者専用アプリで最新コレクションを限定配信し、話題を呼んだ同ブランド。また、ラッパーのエイサップ・ロッキーともコラボレーションし、多方面で興味深い取り組みをしている。
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第5位 CELINE(セリーヌ)
クロエのクリエイティブ・ディレクターも務めた経験があるフィービー・ファイロが手がける。昨年末には新アイコンバッグ「フレーム」が登場。
#セリーヌ(こちらは公式Instagramではありません)
第4位 GUCCI(グッチ)
昨年からはメンズ・レディースを統合したコレクションを発表し、話題を呼んだ。デザイナーのアレッサンドロ・ミケーレによる2017年プレフォールコレクションでは幻想的なコレクションを披露した。
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第3位 LOEWE(ロエベ)
クリエイティブ・ディレクターはジョナサン・アンダーソン。彼が就任してから昨年で5シーズン目を迎えた。女性らしくエレガントで上品なコレクションを展開している。また、昨年は彼が手がけた初のフレグランス「LOEWE 001」も発売された。
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第2位 VETEMENTS(ヴェトモン)
ヴェトモンというブランド自体は2014年にパリで発表した。以来、一気にここまで駆け上がってきた。デムナ・ヴァザリアの才能と時代のニーズが合致していたということが改めてうかがえるであろう。
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そして、栄えある第1位は…
第1位 BALENCIAGA(バレンシアガ)
昨年はデザイナーにデムナ・ヴァザリア*を迎えて、2シーズン目となるコレクションを行った。クリエイティブに富む彼らしい、原型からかけ離れたフォルムなどが印象的だ。彼をデザイナーとして迎え入れたことはブランドにとって成功であったことを今回の結果が物語っていることは間違いないだろう。
*デムナ・ヴァザリア:レディス部門2位を獲得した「ヴェットモン」の設立者、またデザイナー。
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2016年度の海外レディース部門では、1位2位をデムナ・ヴァザリアが独占した結果になった。今、最も勢いがあり注目すべき人だということは言うまでもないだろう。2017年もどのようなファッションを私たちに届けてくれるのか、ぜひ期待したい。次回はvol.2 海外/メンズ部門をお届けする。
栄冠を手にしたのはいったいどのデザイナーでどこのブランドなのか。お楽しみに。
Text:Reiko.S(READY TO FASHION MAG編集部)