繊研新聞が発表した、今注目すべき「最もクリエイティブなデザイナーランキング」(1月16日付)。これは、日本の有力セレクトショップのバイヤーや百貨店のディレクターが選ぶもので、まさに今のファッション業界を牽引してくれているブランドということだ。今年はどんなブランドが選出されたのか。海外と国内、レディース・メンズに分けてお届けしていく。
vol.2の今回は海外/メンズ部門のランキングを発表。インスタグラムのアカウントも合わせて掲載しているので、フォローして今後の動向にも注目してもらいたい!
<目次>
海外メンズ部門
第9位 LEMAIRE(ルメール)
ユニクロとのコラボで日本でも大人気のルメール(今年もユニクロ ユーが本日2/17から発売)。デザイナーのクリストフ ルメールは過去にラコステやエルメスなどで活躍した経歴がある。
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第9位 MARNI(マルニ)
昨年を持って、ブランド創設者のコンスエロ・カスティリオーニがクリエイティブ・ディレクターを退任。フランチェスコ・リッソが新クリエイティブ・ディレクターとなり、1/15にミラノでコレクションを行ったばかり。これからの新生マルニにも目が離せない。
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第7位 Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
ここで日本人がランクイン。現在、アーティスト・朝倉優佳とコラボし、展覧会『「画と機」山本耀司&朝倉優佳』を開催中なので是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。(開催期間:2016年12月10日(土)~2017年3月12日(日)まで。場所:東京オペラシティ アートギャラリー)
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第7位 Maison Margiela(メゾン マルジェラ)
2014年にジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターに就任し、2015年にはメゾン マルタン マルジェラからメゾン マルジェラに改名。コレクションは、コンセプトによってグループを作られナンバリングされており、「0」「1」「4」など◯で囲われているのが特徴的。
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第4位 Gosha Rubchinskiy(ゴーシャラブチンスキー)
デザイナーのゴーシャ・ルブチンスキーはロシア・モスクワ生まれ。2015年春夏でパリコレデビューを果たした。コム デ ギャルソンの川久保玲にも認められ、日本ではドーバー ストリート マーケット ギンザなどで取り扱いがある。
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第4位 Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)
海外/レディース部門でも第9位にランクイン。1/19にパリで行われた秋冬コレクションは駐車場を会場に使うなど、派手すぎず、親しみやすい日常が感じられるところも支持される理由の一つにあるのではないだろうか。
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第4位 GUCCI(グッチ)
こちらも海外/レディース部門でも第4位にランクイン。クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレによる独特なデザインと世界観が、世界中から受け入れられ、見事に若返りを果たした。これからも快進撃は続きそうだ。
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第3位 RAF SIMONS(ラフ シモンズ)
デザイナーのラフ・シモンズはもともとインテリアデザイナーとして活躍していたが、マルタン マルジェラのコレクションを見たことがきっかけともなり、ファッションの道を志すことに。彼は服作りを本格的に学ぼうとアントワープ王立美術アカデミーに入学を希望したが、当時のファッション学科長のリンダ・ロッパから、「あなたが学ぶことはない」と、入学することを勧められず、独学で学んだそうだ。
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第2位 BALENCIAGA(バレンシアガ)
海外/レディース部門では第1位を獲得し、海外/メンズ部門でも第2位。デムナ・ヴァザリアは2015年にクリエイティブ・ディレクターに就任したが、当時バレンシアガのCEOであったイサベル・ギショは起用の理由を「彼は(ブランド創設者の)クリストバル・バレンシアガのヴィジョンを思い起こさせる」と語っていた。
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そして栄えある第1位は…
第1位 VETEMENTS(ヴェトモン)
見事第1位に輝いたのは海外/レディース部門でも2位を獲得したヴェトモン!つまり、海外メンズ/レディースの1位2位を総なめしたデザイナーはデムナ・ヴァザリアという結果になった。まさに2016年は彼がファッションの中心だったと言っても過言ではないだろう。
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2016年はデムナ・ヴァザリアが大活躍した年になったが、2017年は一体どんな結果になるのだろうか。彼が2017年も中心となりファッション業界を引っ張っていくのか。ますます目が離せないだろう。
次回はvol.3 国内/レディース部門をお届けする。お楽しみに。
Text:Reiko.S(READY TO FASHION編集部)