近年、人気を集めるリユースショップ(ブランド古着店)。SDGsやメルカリなどの個人間取引の増加を背景に、年々市場規模が拡大し、店舗数も増えています。

とはいえ、「リユースショップ店ってたくさんあるけど実際何が違うの?」という方も多いはず。

そこでこの記事では、代表的なリユースショップ店をRTF編集部が独自にピックアップし、それぞれの特徴を解説します。ぜひご覧ください!

>>リユースショップとは?|意外と知らないアパレル用語辞典

アパレルをメインに取り扱うリユースショップ店

アパレルをメインに取り扱うリユースショップ店やそれぞれの違い、特徴について説明していきます。

RAGTAG(ラグタグ)

株式会社ティンパンアレイが運営するリユースショップ専門店「RAGTAG」。デザイナーズブランドを専門的に扱うユーズドセレクトショップです。

リユースショップ感のないセレクトショップのような佇まいの店内が特徴。またオンライン専用の在庫を保持しているほど、店舗だけでなくオンラインショップも充実しています。

そんな「RAGTAG」では、ファッション業界人とのコラボが活発。「RAGTAG」が主催するポップアップ形式のイベント「RAGTAG100 POP UP SELECTED BY…」では、スタイリストが30万点にも及ぶ「RAGTAG」の膨大な在庫のなかから100着をセレクトし、期間限定で販売する取り組みが行われています。過去には、スタイリストのTEPPEIやシトウレイなどが参加しています。

特徴

・デザイナーズブランドを専門的に取り扱う
・店内はセレクトショップのような佇まい
・ファッション業界人とのコラボが活発

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2nd STREET(セカンド ストリート)

株式会社ゲオホールディングスが運営する「2nd STREET」。展開する店舗数は500店舗以上と業界内でもトップ。

ショップは9つの店舗タイプに分かれており、なかでも「ユーズドセレクト」のショップでは、リユースショップを中心にバイヤーが厳選したファッションアイテムの販売買取を行っています。

原宿や自由が丘、アメリカ村などその街のスタイルに合わせたコンセプトでショップづくりを心がけているそうです。アーカイブアイテムや入手困難なレアアイテムの入荷も豊富なのが特徴です。

特徴

・全国500店舗以上を展開
・9タイプの店舗に分かれている
・アーカイブアイテムなどのレアアイテムも豊富

Kindal(カインドオル)

「Kindal」は、株式会社トレジャー・ファクトリーの子会社である株式会社カインドオルが運営するリユースショップ専門ショップ。

関東と関西を中心に展開している「Kindal」は、高価格帯のリユースショップに特化。ミドルブランドからハイブランドを中心に取り扱っています。

また買取を強化しているのも同ブランドの強み。買取商品の海外への再販ルートを独自で確保しているため、日本では人気の低いブランドアイテムでも高額で買い取ってもらうことができます。

特徴

・ミドルブランド〜ハイブランドを中心に取り扱う
・日本では人気の低いブランドでも高額で買取可能

RINKAN(リンカン)

株式会社未来ガ驚喜研究所が運営する「RINKAN」。ストリートブランドやデザイナーズブランドの買取・販売を行うリユースセレクトショップです。「1.5次流通」をコンセプトとし、新品と中古のアイテムを融合させて提案する新しいスタイル。なかでも、シルバーアクセサリーブランドやドメスティックブランドに強みを持っています。

東京をはじめとして大阪や愛知など全国に店舗を展開。従来の買取店とは違い、店内がセレクトショップのような空間になっているショップです。

また、セレブ層ではなく20代を中心とした層をターゲットとし、若者でも入りやすいリユースショップ店として展開しているのが、近年人気を集める理由と言えるでしょう。

特徴

・20代がターゲット層の入りやすいリユースショップ
・中古アイテムだけでなく新品の商品も販売
・シルバーアクセサリーブランドやドメスティックブランドに強い

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時計・バッグをメインに扱うリユースショップ店の例

バッグや時計などアパレル商材以外のブランド中古専門店の例をご紹介します。これらのショップではラグジュアリーなど比較的値段の高い商材を扱っていることが多いです。

OKURA(オオクラ)

「OKURA」は、株式会社ゲオホールディングスのグループ会社である、株式会社OKURAが運営するショップ。都内を中心に全国規模で店舗を展開し、高級時計やラグジュアリーブランドのバッグ、宝石などの買取・販売を行っています。

また買取商品の販売だけでなく、国内外で買い付けした商品を卸やオンライン、オークションなどでも販売しています。

特徴

・ゲオホールディングスの子会社
・国内外で買い付けした商品の販売も行う

「OKURA」のインタビュー記事はこちら!

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KOMEHYO(コメヒョウ)

株式会社コメ兵ホールディングスが運営する「KOMEHYO」は、宝石・貴金属や時計、バッグ、衣類、カメラ、楽器といった幅広い商品を取り扱う総合型リユースストアです。

「リレーユース=モノは人から人へ伝承(リレー)され、有効に活用(ユース)されてこそ、その使命を全うする」というコンセプトに基づき、顧客から持ち込まれたものを専門のバイヤーが査定し、販売しています。

特徴

・創業1947年の老舗リユースショップ
・幅広い商品を取り扱う総合型
・全国で100店舗を展開

GALLERY RARE(ギャラリーレア)

「GALLERY RARE」は、インポートやラグジュアリーブランドを専門に扱うリユース商社、株式会社ギャラリーレアが運営しているショップです。ハイブランド品をはじめ、ジュエリー・貴金属など高価な商品の買取・販売を専門的に行っています。

同ブランドは全国で9店舗を展開しており、「Hermès」や「Louis Vuitton」、「CHANEL」などのブランドに強いことで有名です。なかでも「Hermès」の取り扱いは業界最多の実績を持っています。

特徴

・エルメスやルイ・ヴィトン、シャネルに強い
・エルメスの取り扱いは業界最多

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ALLU(アリュー)

バリュエンスホールディングス株式会社が運営している「ALLU(アリュー)」。「物を、物語に。」をコンセプトに、人気ブランドやハイブランドだけでなく、希少なヴィンテージアイテムを販売。

店舗は東京と大阪で計4店舗。高級感のある店舗作りを意識しており、場所も表参道と銀座に位置しています。

「ALLU」では、同じくバリュエンスホールディングスが運営している「なんぼや」で鑑定された商品のみを販売。「ALLU」で販売されている商品タグには、サスティナビリティへの取り組みとして、各商品がリユースされることによる環境負荷削減貢献量が表示されています。

また「ALLU」の想いに共感したファッション業界に関わる女性をアンバサダーとし、私物や選んだ商品を販売する「ALLU CLOSET」を展開しています。

特徴

・高級感のある店作りと立地
・「なんぼや」で鑑定された商品のみを販売

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リユースショップショップに関連する仕事

ブランドの古着を販売するショップでは下記のような仕事もあります。

鑑定士

ブランド品の真贋を鑑定し、その価値を見極める職種です。本物と判断できたものはその商品の状態や市場における流通数などから査定し、買取価格・販売価格を決定します。

主な仕事内容
・商品の買取、査定
・真贋の鑑定
・問い合わせ対応

バイヤー

店舗で販売する商品の仕入れ・買い付け(バイイング)や商品管理を行う職種です。リユースショップであれば顧客から買い付け、古着屋であればその店のコンセプトに沿った商品を買い付けていきます。

主な仕事内容
・店頭買取や出張買取、宅配買取で個人客から買い付けをする
・法人企業から買い付けをする
・中古市場のオークションで買い付けをする
・在庫管理

販売

店舗に持ち込まれた商品を買い取り、必要な修理等や洗浄を行い店頭で販売する職種です。必要に応じて、持ち込まれた商品の査定なども行います。

大手のリサイクルショップでは、商品別に専任担当者を置き、各ジャンルの担当が経験を活かして商品の査定などを行っている場合もあります。 

主な仕事内容
・買取、査定
・接客、販売対応
・レジ業務
・レイアウト
・値付け
・商品の発送業務

なお、上記に挙げた仕事内容は一例です。より詳しく知りたい方は、リユースに関わる求人一覧ページからご覧ください。

リユースショップの求人情報

アパレル・ファッション業界に特化した「READY TO FASHION」では、リユースショップの求人を公開しています。興味のある求人にはエントリーだけでなく、エントリー後は企業担当者と直接メッセージのやりとりもできます。会社について知るきっかけにもなりますので、リユースショップに興味のある方はぜひご利用ください。

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三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。

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