自律的に挑戦し行動を

昨年、創業50周年を迎えた。国内と中国で計464店を運営する。レッグウェアでスタートし、今ではレディス向けインナー、ルームウェアなど幅広く販売している。店舗の大型化を進め、出店も順調だ。社員の女性比率が高く本社での男女比は50対50で、最近の新卒では女性が60%を占める。男女ともに働きやすい会社を目指しており、社長をはじめとする経営陣との距離も近く風通しがよいのも特徴だ。人財開発部の丹治剛ゼネラルマネジャーと廣田翔子マネジャーに話を聞いた。

※3月15日繊研新聞掲載 人が育つ企業特集より

人材開発部ゼネラルマネジャー丹治さん(右)とマネジャー廣田さん

ミッションに共感を

ーー求める人物像や採用ポイントは。

丹治:チュチュアンナのミッションである「世界中の人々に、喜びと感動を、インナースタイルを通して、創造していく。」に共感してもらえる人が前提となります。抽象的ですが、そこに向かって自律的に挑戦し実行していく人材を求めています。自律的なビジネスパーソンになるために重要なことは、「考え方」「熱意」「能力」の三つで考えます。考え方は、世界中の人々に喜んでもらうために理解して行動してもらえる人です。熱意は、いろんなことに挑戦していかないと世界中の人に喜んでもらえないので、高い壁に挑む人を求めています。能力は、高ければそれに越したことはないのですが、入社してからも自分で学習しながら高めていく人と一緒に働きたいですね。

――最近の採用状況は。

廣田:23年卒の採用実績は総合職5人、販売職35人の計40人。24年卒の内定者は総合職10人、販売職34人の計44人。25年卒の採用計画は総合職10人、販売職40人の計50人です。徐々に増えているのは、出店計画増によるものです。

「チュチュアンナ」戎橋店

仕事に誇りを持って

――採用方針と研修は。

廣田:まずはチュチュアンナを知るということで、社長から理念の説明や講義を行います。その後、社会人としてのスタンスや志を自分のキャリアビジョンで宣言していきます。他にも合宿研修などがあり、その後配属となります。

総合職については、将来の本社勤務を見据えて1カ月間、各部署をOJT(現場教育)研修で回ります。研修終了後に社長、専務など役員の前でキャリアビジョン発表会を実施し、自分が立てた目標や3年後、5年後の姿を描けるようになってもらいます。

販売職はインストラクターがつきっきりで、1~2年かけてじっくり教えます。店長になるためのスキルをたたき込み、早ければ2年目で実現する人もいます。また、総合職と販売職合同でのフォローアップ研修を本社に全員集めて、入社半年後と2年目、3年目にも実施しています。これにより、帰属意識が高まり離職率が下がりました。

ーーアピールポイントは。

丹治:いい人が多いとよく言われます。コミュニケーションが取りやすく、話しづらさも感じさせない。いざというときに団結し、経営陣との距離が近く風通しも良い。本社と店舗との距離を縮めるため、毎月食事会も開催しています。女性が働きやすい労働環境を整えているのもアピールポイントです。

店を運営していると、お客様が本当に必要としている物しか購入してもらえないことも多く、そうした中でヒット商品が生まれると喜びも大きい。ファッションは身に着けるだけで、1日中気持ちが華やぐこともあり、それが魅力でもあります。そうした仕事の一端を担っていることに誇りを持って欲しいですね。

《会社概要》
■チェーン全店売上高:約250億円(23年7月期)
■主要ブランド:インナー「特盛ブラ」「運命のブラ」、レッグウェア「感動のタイツ」「感動のストッキング」など
■店舗数:国内265店、海外(中国)199店
■従業員数:1585人(23年7月期)

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