profile:佐藤マクニッシュ怜子
現在、国際基督教大学に通う21歳。学業の傍ら、タレント/モデルとしてTV・CM・広告をメインに幅広く活動中。インスタグラマーとして絶大な人気を誇り、昨年にはテレビにも初登場。学生/モデルの枠にとらわれることなく、世界を飛び回りプライベートを包み隠さず発信する姿が反響を呼んでいる。
Instagram: reikomcnishsato
佐藤マクニッシュ怜子 YouTubeチャンネル
ファッションをテーマに活動している若者のリアルや、業界に対する声をありのままに届ける連載企画「若者VOICE」。
本企画vol.6は、大学に通いながら大人気インスタグラマーとしてテレビから専属モデルまで幅広く活動する佐藤マクニッシュ怜子(以下略:佐藤)さんに、自身の考えや、ブランドに対する思いを聞いた。
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会社に入ることがすべてではない。私のやりたいことをやればいい。
ー2016年の夏にボストン・キャリア・フォーラム(ボストンで毎年開かれる合同企業説明会・以下ボスキャリ)に参加したと伺いましたが、モデルとして活動されている佐藤さんはどうして、就活をしようと思ったのですか?
佐藤:去年の夏は就活をするかどうか、とても悩んでいました。ボスキャリに行って実際に企業の説明を聞いてどう思うかを確かめたかったんです。いざ行ってみて、みんなと同じリクルートスーツを着て、台本通りの志望理由をすらすら言えるような人たちに囲まれて「私はここで何をしているんだろう。」「こんな軽い気持ちで来てはいけない。」と思ってしまったんです。入ってはいけない場所にいるような、恐怖に近い感覚ですね。
ーそもそもどうして就活のときにリクルートスーツを着なければいけないと思いますか?
佐藤:難しい質問ですね…。就活生は企業からスーツ着用と言われているからであって、私が考えるに、企業側の思惑は「何でも着ていいですよ」って言ってしまうと「個性」が出てしまうからだと思います。面接の限られた時間の中で学生をどんな人物か判断しようとするのはとても難しいはずです。見た目が個性的である必要は無く、悲しいことではありますが、◯◯会社で内定を取る方法なんて記事がネットにあるように、結局すべて決まっていることを完璧に演じることのできる人が必要なんでしょうね。
ー「完璧に演じる」ためにリクルートスーツを着るということですね。そんな中、就活をしないという決断の裏にはどんなことがあったのでしょうか?
佐藤:正直大学卒業して企業に入るっていう概念が大学だけにいるとそれしかないって思っていた時期がありました。焦っている友達を見て、自分もやらなきゃいけないのかもと思っていたんだと思います。そんなとき、ボスキャリに行った夏にカナダにいる家族に会いにいきました。久しぶりに友達に会って、将来の話をしていると、大学卒業したらなんでイギリス料理が美味しくないって言われるのか研究しに行くって言い出した子がいると思えば、しばらく旅行に行ってから将来を考えると言う子もいました。好きな事をやって生きようとする姿を見て、こんなに正直に生きていいんだって思えたんです。
ー昨年にはテレビにも出演していますよね。あの後どんな反響はありましたか?
佐藤:テレビに出てからいろんな人に「将来は芸能人になるんだね」って言われることが多くなりました。プライベートが狭くなってしまったのも確かです。でも、テレビ出演はいろんなことを経験したいからっていう理由でしたし、やりたいことはやるという信念は変わりません。
ーその「やりたいこと」とは具体的にどんなことなのですか?
佐藤:2018年の卒業の年にブランドの発表を目標に企画を進めています。
ー自身のブランドはどのように展開していきたいと考えていますか?
佐藤:日本の女性が、私みたいにもっとオープンになって自信をもってほしいっていうメッセージがあります。私自身も海外のいろんな場所に行ってインスピレーションをもらうのが好きなんですが、日本の女性って肌を見せるのが恥ずかしいって思うようなシャイな一面もあれば、海外に憧れを持つような積極的な一面もある気がするんです。そんな方々に日本も実は、私たちが海外に対して持つ「憧れ」があると気づいてほしいです。
ーブランドのメッセージや「やりたいことはやる」という信念をこれからどのように発信していきたいですか?
佐藤:もう少し違う角度でいろんなメッセージを伝えられたらなと考えています。10年後ブランドを作ったら今よりも信頼度はあるかもしれないですけど、いろんなメディアに注目されている今だからできることがあって、これが成功すれば必ず自分の武器になると思います。これからの人生で失敗するかもしれないけど、こう思えるのは今まで行動してマイナスになったことが1つもないから言えるんだと思います。
ー応援するファンのみなさんや若者に向けて何かメッセージはありますか?
佐藤:いつも選択に迷ったときは「1番やりたいことはなんですか?」って自分で聞くようにしています。英語が話せないけど、海外に行きたい・住んでみたいって少しでも思っているなら、ぜひ行ってほしいです。「就活をしなきゃいけない」っていう理由だけで自分のやりたいことを我慢するなんてもったいないと思います。今しかできないことをしてほしいです。
(佐藤さんのインスタグラムアカウント)
【editors view】
常に自分のやりたいことに正直であり続ける、佐藤さんの力強いパワーを感じることができました。就活をするか、他のやりたいことをやってみるか…。読者のみなさんもどちらの道を選ぶべきか迷うことがあるかもしれません。そんなときに「1番やりたいことはなんですか?」と問いかけてみてください。自分の「やりたいこと」であれば進むべきだと思えるはずです。