ローリーズファームや、HARE、niko and…などのブランドを展開する株式会社アダストリアが、日本の優れた技術に注目のクリエーターを掛け合わせることで、世界に誇れるプロダクトを発信するプロジェクト『FOH.』(フォードット)を発表。

 

同社会長兼CEOの福田三千男氏は、日本のアパレル業界でこの20年来主流であったOEM/ODMでの生産体系が「モノを生み出す」才能と技術の衰退を生み出していることを業界の課題と指摘。その打開策として、2016年9月に技術を持ったデザイナーやパタンナーを育てこれからの繊維業界に貢献するためにR&D室を設置した。

 

このR&D室長が挑戦するプロジェクトが『FOH.』(フォードット)。継承すべき日本の優れたモノづくり技術と注目のデザイナーたちのクリエーションの掛け合わせによる、世界に誇れる日本発のオリジナルプロダクトを発信する。本プロジェクトは、秋のショップオープンとともに本格スタートする予定だ。同R&D室長は「単に服やモノを購入するだけではなく、商品に触れ、悩み、選ぶ過程が、お客さまにとって新たな体験価値となる、それを実現する店舗空間とサービスも提供してまいります。」とコメントを残した。

 

 

■プロダクトチームプロフィール

『東紀繊維 吊り編み』

吊り編み機は、現在の主流である高速機の約180分の1の生産性で1日約7着分のスウェット生地しか生産ができない。伝統の機械と職人の技術がうまく融合し、歴史に裏付けされた独特の風合いと品格をもった、究極の限定品です。

 

『佐藤繊維 ニット』

ニット用の糸の製造・世界から特殊な原料を探してスペシャルな糸を開発。世界のラグジュアリー、モード、のデザイナー達に提供。

 

『ザンター ダウン』

ザンターが使用しているダウンは、羽枝が密生し、ダウンボールが大きいため型崩れが少なく、空気をたくさん取り込むことができる。

 

 

■デザイナープロフィール

『アナログライティング 山本威史』

1999年ブランド設立。創業時はメンズウェアからスタート。ブランド設立前は、店舗内装の仕事をしており独学でファッションを学ぶ。独自の世界観を創造し続けており、外観や新しさを重視せず、ものの見方やとらえ方による変化を模索する。

 

『ファクトタム 有働幸司』

2004年ブランド設立。モードとリアルクローズを融合させたコレクションを展開し、テーラード、ワーク、ミリタリーをベースにする。毎回、テーマとなる国を訪れ、そこで出会った人や風景、空気からインスパイアされた服作りをする。

 

『マーカ 石川俊介』

2002年ブランド設立。創業時より素材選びから縫製、加工に至るまで、洋服作りにおけるすべてのアプローチを日本国内で行う。そんな確固たる精神のもと、長い時間をかけて培われてきた職人的ディテールワークに独自のモダニズムを盛り込んだメンズウェアを発信。

 

『ユウミアリア 鈴木ゆうみ』

2007年ブランド設立。コレクションラインでは、UNUSUALをコンセプトに、ベーシックな女性らしさの中にメンズウェアにある機能性を取り入れた、デザイナーが日常必要だと考える、本当の意味でのリアルクローズを展開。ビームス、全国のセレクトショップに取り扱いがある。

 

text : READY TO FASHION編集部

READY TO FASHION MAG 編集部

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