出典:株式会社バンタン

アジア各国の5ブランドがネクストデザイナーに選出

株式会社バンタンと株式会社パルコによるプロジェクト「Asia Fashion Collection 11th」(以下:AFC)が2023年10月20日(金)、21(土)に開催。ニューヨーク・ファッション・ウィークでのランウェイデビューをかけた審査プログラムにて、計5ブランドが選出されました。

結果は、日本代表として長谷雪花(大阪文化服装学院)の「KIYOKA HASE(キヨカ ハセ)」、重田美有(大阪文化服装学院)の「MIARI SHIGETA(ミリア シゲタ)」、笈川夏愛(バンタンデザイン研究所 東京校)の「sun below(サン ベロウ)」3ブランドと、韓国代表の「RE RHEE(リ リー)」、台湾代表の「YAXIN ZONE(ヤクシン ゾーン)」でした。

  • CHUNG,YA-HSIN(チョン・ヤーシン)「YAXIN ZONE」(出典:株式会社バンタン)

本プロジェクトは、アジアのファッション産業のさらなる発展を目指し、韓国や台湾といったアジア各国機構と連携してアジアの若手デザイナーを発掘し、若手ブランドのビジネス拡大支援を目的とするもの。

代表に選ばれたブランドは、2024年2月に開催されるニューヨークファッションウィークでのランウェイデビューだけでなく、アジアでの販売や受注を目的とした事業支援プログラムにも参加できます。

審査員には、「WWD JAPAN」編集長の村上要氏や、阪急阪神百貨店 阪急メンズ東京 「GARAGE D.EDIT」バイヤーの日比野智之氏が参加。他にも、ファッション業界の最前線で活躍するバイヤーや一般の方を招待し受注販売の機会を創出しました。

2013年から開始されたAFCですが、過去には「DAIRIKU(ダイリク)」の岡本大陸氏や、「Fumiku(フミク)」の林史佳氏、「AOI WANAKA(アオイ ワナカ)」の和中碧氏といった気鋭ブランドが参加。これまで日本や韓国、台湾、タイなどの若手デザイナー48ブランドのニューヨークファッションウィークでのランウェイデビューを支援してきました。

選ばれた計5ブランドは、制作費や技術面、渡航費などのサポートを受けながら2024年2月に行われるニューヨークファッションウィークやアジアでの販売といったブランド確立に向けた準備を進めていくそう。ファッションウィークでのランウェイデビューにも期待が高まります。

主催者である株式会社バンタンは「世界で一番、社会に近いスクールを創る」をビジョンとし1965年に創立。現役で活躍しているクリエイター講師による授業をはじめ、長期の有償インターンシップ、企業とのコラボレーションといった「実践教育」を通して全国で即戦力となる人材を育成しています。

バンタンHP:http://www.vantan.jp/

「sun below」笈川夏愛デザイナーのコメント

最終審査で選ばれたうちの一人でもある笈川夏愛さんは、バンタンデザイン研究所 東京校在学で、ブランド「sun below」を発表。ボクシングをやってきた経験のある笈川夏愛さんが、「長年やってきたボクシングを通して、なりたいものになれなかった自分、たくさんの見てくれない人達の中で、数少ない見てくれる人、その中で葛藤し続けた人生の経験を基にいろんなかたちで輝ける服」として今回の作品を創作しました。

ー審査を終えてのご感想は?

「バンタンに入学して2年目、初めてのコレクション出場でした。今回のテーマでもある、ボクシングというコンセプトにたくさんの興味や支持をいただき大変うれしく思います。ただ、服としてのバランス感やディテールなどまだまだ知識不足な点も実感しました」

ー来年はNYFWの出場もありますが、意気込みをお願いします。

「そうですね。まずはニューヨークファッションウィークですね! 頂いた切符なので、恥のない作品を出したいと思います! その後は、ブランドとして本格的に活動するのはまだ早いと思っているので、一度修行期間としていろいろなことを学んでいきたいと思います。学びとして、スポット的にポップアップなど単発で何かやるかもしれないですが。誰にも文句を言われないくらいのブランドとしてスタートを切れるように頑張ります!」

バンタンからの最終審査参加ブランド

「JEKID」

村山 達也/バンタンデザイン研究所 東京校 卒業/@jekid_zzz

近年、ネットの普及により人々が属するコミュニティー。
私達の服を着ることで、コミュニティー毎に新たなキャラクターを纏い、眠った自己を目覚めさせる。

「HEO」

近藤 優里/バンタンデザイン研究所 大阪校 在学/@heouri_official

A journey of self discovery
私の自己発見と自己表現の旅を共有し、他の女性たちにも自分自身を愛し、表現する喜びを伝えることを目指す。異なる生地の切り替えや2色以上の染めを用いて自己表現を楽しむ人に向けたデザインを提案。

「sun below」

笈川 夏愛/バンタンデザイン研究所 東京校 在学/@sun_below_
長年やってきたボクシングを通して、なりたいものになれなかった自分、沢山の見てくれない人達の中で、数少ない見てくれる人、その中で葛藤し続けた人生の経験を基にいろんなかたちで輝ける服

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三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。