東京都渋谷区の文化インキュベーションセンターにて2017年度tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門の審査が行われ、今年度のCREATORS TOKYOの若手デザイナー10人が決定した。

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【CREATORS TOKYOとは】

2011年よりスタートしたTokyo新人デザイナーズファッション大賞プロ部門の審査を通過し、ビジネス支援を受けている若手デザイナーのチーム。毎年選ばれる10人は繊維ファッション産学協議会、東京都、東京ファッション・ビジネス活性化実行委員会の3年に渡る販売、企画、広報、セミナー・相談支援をもとに国内外でビジネスを拡大することができる。若手デザイナーの発掘及びビジネス支援サービスのモデルとして国内外で注目を集める。

 

 

【2017年度支援デザイナー10ブランドが決定】

東京都渋谷区の文化インキュベーションセンターにて2017年度tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門の審査が行われた。想像力、独創性、事業の発展性を判断基準として、今年度よりビジネス支援を受けることになるファッションデザイナー10名が決定。KIDILL(キディル)のデザイナーである末安弘明が最高得点を獲得し、東京都知事賞を受賞した。

 

 

【KIDILLとは】

デザイナーである末安弘明が2014よりスタート。KIDILLは造語で、純粋性と気持ちの有様という意味。デザイナー自身が90年代に経験したハードコアパンク、グランジ、グラフィティ、スケートボード、文学といった様々なジャンルを取り込んだストリートウェアを基本としたテーリング技術やラグジュアリー生地を用いたファッションを展開する。
2014年 Mercedes-Benz Fashion Week Tokyo F/W への参加を皮切りにランウェイデビュー、第8回DHLデザイナーアワード受賞、フラッグシップショップオープンと勢いを拡大。そして今回2017年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門にて東京都知事賞を受賞。

 

 

デザイナー末安弘明:

30代に比べ制限の少ない20代のうちに好きなことをやる。そんな思いを胸に25歳まで務めた会社を退社後、単身渡英を決意。ままならない英語能力の中、イギリスにてアシスタントの仕事を開始した。実際に海外に出てみて、海外では自分を表現しないと生きていけない、と痛感したそう。拠点をロンドンから日本に移した後も精力的に活動を展開し、3年前にKIDILLをスタートした。KIDILLは今後3年に渡り、国内外における幅広いビジネスサポートを受けるため、今後もさらなる躍進が期待される。

 

KIDILLの他9名のファッションデザイナーとしてはミハラヤスヒロやアンリアレイジで経験を積んだamokの大嶋祐輝、chlomaの鈴木淳哉、PHABLICxKAZUIの瀧澤日以らが揃う。

※以下入賞ブランド・デザイナー一覧

KIDILL (キディル)末安弘明

KAAPIO (カピエ)大島郁

MURRAL (ミューラル)村松祐輔

amok (アモク)大嶋祐輝

malamute (マラミュート)小高真理

PHABLICxKAZUI (ファブリックバイカズイ) 瀧澤日以

STAIR (ステア)武笠綾子

・YON (ワイオーエヌ)西岡遥

-niitu- (ニーツ)新津祥太

chloma (クロマ)鈴木淳哉

 

 

【大学3年のインターン記者の視点】

ファッション業界に進む若者が減っている現代。給料や門の狭さ、安定性とその理由は一概にこれとは決めることができない。今回東京都知事賞を受賞した末安さんが単身渡英したのは15年前。現代とは経済状況もファッション業界の在り方も違ったのだから、同じように海外に出ろ、というのも見当違いに思えるだろう。しかし、末安さんのように若い時に思い切ってひたすら生きる、というのは世代や時代、経済に関係なく我々若者にとって大事なことではないかと思う。この業界で生きていくのが難しくなるとするなら尚更だ。安定思考も大事だけれど、本当にやりたいことを始めてみるという1歩。1歩目は重たくなかなか踏み出せないが、2歩目、3本目は少しずつ楽しくなりそうだ。歩き始めてみたら自制が効かない程夢中になれてしまうのかも。時代や経済ではなく、まずは自分がしたいことは何なのか。ファッション業界に入る迷いがあるのなら若手デザイナーの服を見に行こう。直に触れて話を聞いてみると、ファッション業界への見方がもう少しフラットに、ラフになると思う。

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text&photo:S.Kamegai (READY TO FASHION MAG編集部)

 

READY TO FASHION MAG 編集部

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