10月22日（土）、23日（日）服飾学生が創り上げる「EVE 2016」が、東京家政大学の学園祭「緑苑祭」にて開催される。今年度のテーマは「纏ふｰmatou-」一体どんなショーになるのだろうか。
｜EVEとは
2003年に発足した、毎年東京家政大学の学園祭、緑苑祭にてファッションショーを開催する学生有志団体である。メンバーは在学中の１～３年生の学生のみ。デザイナー、縫製、演出、モデル等、役職は全て在学生で構成され、今年度は315名が所属。
｜INTERVIEW
今回、学生300名以上を率いる総合チーフ、3年生の鈴木彩夏さんに話を聞いた。
『初めに、今年度のテーマ「纏ふｰmatou-」について教えてください。』
鈴木彩夏さん（以下、鈴木）：「纏ふ-matou-」というテーマにしたのは、お客様にテーマに注目してショーを観ていただくためです。これまでEVEのショーテーマは服飾の専門用語などを使ったものが多く、一度観て貰ってもそのコンセプトは忘れられてしまいがちでした。そこで普段から行う「服を纏う」という動作に着目することで、服飾に詳しくない方でも、身近に感じてもらえるショーを創り上げられるのではと考えました。
また自分たちが和モチーフの物が好きだという点と昨今の日本ブームから、サブテーマに日本を置きました。昔から現在までの日本の文化を繋げて表現したショーになっています。
『鈴木さんへの質問です。300名以上が所属するEVEで総合チーフを務めるにあたり、新たに見えたこと、得られたものはありますか？』
鈴木：沢山あります。総合チーフという仕事は自発的に活動していると見られがちですが、そうではなく、常に周りへ目を向けて行動しないといけなくて。周りの人が動きやすいように自分がどういう位置に居ればいいのか、何をすればいいのかを考えられるようになりました。最終的に決定するのは自分だけど、そこまでのプロセスはひとりひとりが作ってくれたものだから、“自分一人で“ではなく”315人全員で“作ったEVEという意識が今はとても強いです。
『次に、EVEは今後どう発展してほしいですか？』
鈴木：東京家政大学は135年の歴史がありますが、外部への発信がすごく少ないと個人的に感じていて、EVEそのものも今年度、主に知名度のアップに力を注いできました。年々集客率は増加していますが、もっと色々な方に大学のこともEVEのことも知ってもらいたいな、と思います。
また後輩にはどんどん主体的に動いてもらって、来年度やこれからもEVEをやっていることに誇りをもって続けてもらいたいです。
『最後に、半年以上の期間をかけ創り上げてきたEVEの開催にあたって、メッセージをお願い致します。』
鈴木：先ほども言ったように、お客様には今年度のテーマに注目してショーを観ていただきたいです。身近なテーマにしたからこそ、デザインの細かなディテール等にも気付いてもらいたいですし。パンフレットを読んでもらうことで半年以上練ってきたものが表れていると思うので、お客様それぞれの視点で、だからこうなんだ、だからこんなデザインにしたんだ、という新たな発見をしてもらいたいなと思います。
また、ファッションが好きな方だけでなく、普段何気なく服を着ている方にも、ファッションを学んでいる学生はこういうところにも目を向けているのか、とか、何かを感じて頂けたら良いです。
半年以上の期間をかけたみんなの努力を、最大限に生かしたショーになると思います。
｜最後に
私たちは日々服を纏い、生活している。その何気ない行動を現役服飾学生たちはどうショーへ映すのか。
鈴木さんの言葉通り、テーマや細かいディテールまで注目して観て頂きたい。
EVEの公演は緑苑祭の2日間、毎日3公演行われる。また当日は座席でショーを見られる無料整理券の配布が開場1時間前から行われるため要チェックである。
【日時】10月22日（土）、10月23日（日）
1st 11:15-11:45 (開場11：00)
2nd 13:45-14:15（開場13：00）
3rd 15:00-15:30（開場14：45）
Twitter：https://twitter.com/TKU_EVE_2016
Instagram: https://www.instagram.com/tku_eve_2016/
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Access：東京家政大学 120周年記念館1階多目的ホール アクセスはこちら
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