2018年11月4日(日)、大阪大学で活動するファッション団体FtoSが同大学大講義室で”sustainable”をテーマにファッションショーを開催した。
本記事では、ショーの様子やルックをピックアップして紹介する。
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【FtoSとは】
2017年に大阪大学の学生を中心として設立された新鋭ファッション団体。
ファストファッションにおける、発展途上国の過酷な労働環境、洋服への愛着の薄れ、大量の衣服廃棄などの様々な問題から、「若者のファストファッションからスローファッションへの意識の変革」を目標に掲げ、ファッションショーや展示会などの様々な活動を通して、若者にファッションの魅力やスローファッションの魅力を伝え、若者が変わることで、現状は少しでも良くなるのではないか、という想いのもと設立された。
主な事業内容は、①ファッションショーの運営・企画②洋服のリメイク③ファッションスナップ。
HP: https://peraichi.com/landing_pages/view/ftos
Twitter: https://twitter.com/FtoS_170427?s=17
Instagram: https://www.instagram.com/ftos.170427/
ショーのコンセプトは”sustainable”
本ショーのテーマは”sustainable”。FtoSならではのこだわりを、「リメイク」や「染め」によって表現した。
みなさんは本当に欲しい洋服を買っていますか?感動する洋服に出会ったことはありますか?ファストファッションの浸透により安くお洒落に”見える”ことはできるようになったかもしれません。しかし、自分が本当に素敵だと思う洋服を着てこそ、その洋服を”魅せる”ことができると思います。私たちFtoSは洋服に愛着を持って長く大切に着るスローファッションの提案を理念に掲げ、今回、タンスに眠る洋服たちに新たな命を吹き込むべく-sustainable-をテーマにファッションショーを開くことにしました。普段の活動で行なっている洋服のリメイクに加え、”染め”を用いて洋服を生まれ変わらせます。
ショーは三部構成で展開された。
①過去
過去=新しくないという解釈を崩すべく時を遡り、様々な時代や国のカルチャーをデザインに落とし込んで、FtoSなりの「過去」を表現した。また、古来から伝わる”染め”を表現するべく天然の染料を用いてリメイクに施すことにも挑戦。現代ファッションの礎となった過去を表現した。
②現在
「現代人」をテーマに制作。現代の人々のファッションの多様性を、FtoSなりのスタイリングとともに、”雑踏”をイメージしたショーで魅せた。メンバーが、”今”かっこいいと思えるもの、”今”着たいと思える”染め”の着こなしも表現。様々な人が入り乱れる色とりどりの、無秩序な現代をショーで伝えた。
③未来
モノがあふれた世界、SNSの発達により孤立した人々、仮想世界の統制者、VRやARにより仮想空間が現実空間を蝕んでいく社会、未知との遭遇。未来の姿を解釈して、FtoSが描く未来の洋服を制作。
【ショー一部ルック】
どのルックも衣装はもちろんのこと、ヘアメイク、また各部のテーマに合わせたショーの演出にもこだわりが見られ、ショー全体の完成度が高かった。
また今回のショーでは、モデルから要らない服をもらい、それを過去、現在、未来というテーマに落とし込み制作し、モデルにその服を返すことにもこだわっている。まさに彼らの団体理念が実現されたショーではなかっただろうか。
11月は関西・関東の多くの大学でファッションショーが開催される。
学生たちのファッションへの情熱を肌で感じに、是非訪れてみてはいかがだろうか。
各団体のショーの詳細は下記URLから。
Text: Akane Yamazaki ( READY TO FASHION MAG 編集部)