今回、グーグルのサーチ機能によって、コレクション発表よりも早くトレンド予測が可能であるということが証明された。
あるワードがどれだけ検索されているのかを分析し、消費者が何を必要としているのかをグーグルが認識する。
このことによってブランドに市場動向を教え、ブランドは消費者のニーズなどに対する理解を得ることが出来るというものだ。
<追記>2018年より「Google Research」は「Google AI」へとリブランディグされ、人工知能(AI)に焦点を当てたものとなっていくことが明らかになりました。
(https://www.thinkwithgoogle.com/articles/fashion-trends-2016-google-data-consumer-insights.htmlより)
2010年からのボンバージャケットの検索数値を見てみる
図は2010年から2016年にわたり、MA-1等の「ボンバージャケット」がグーグルで検索された数値の変動である。
これ以外にも2016年に入り、オフショルダー、ロンパース(丈の短いオールインワン)などのワードは多く検索された。
確かにこれらのアイテムは普段の生活の中でよく見られるようになった。
(https://www.thinkwithgoogle.com/articles/fashion-trends-2016-google-data-consumer-insights.htmlより)
今後継続してファッショントレンドになりうるテーマは?
子供服の需要の上昇
昨今、多くの雑誌でスタイリッシュな子供たちが取り上げられている。その影響からか男児用、女児用のファッションワードはよく検索されている。大人が子供と同じものを着たがるという傾向もグーグルサーチで示されている。
ジェンダーレスファッション
大人と子供の着る服の境界線が無いように、現在男女間の性差というものもファッションによって無くなっている傾向にある。
集団の中でも個性的なものを
消費者は集団の一員として見られたいと思っているが、その中でも自分自身の個性は表現したいと思っているようである。トレンドのアイテムでも、何か他とは違うものを求める、という傾向がある。
実用的なファッション
上記で挙げたロンパースなどのトレンドアイテムは、機能的で着ていて快適である。また用途に合わせてどこへでも適応できる力を持つ。消費者はそれらのアイテムを場所や目的に合わせて選択していると言える。
最後に
選択し検索することで、人々が流行を作り出していることは変わりない。
しかしながら今後、情報分析の加速化により従来のような「流行がランウェイから予測される」形は「消費者が流行を作り出す」という形へとシフトするのではないか、と感じた。
最新の流行はいち早く数値で予測される。
この事実は、今後それに対応するシステムがファッション業界の中でも発展していくということである。
ファッション業界、と一口で言っても多くの職種がある。
デザイナー、パタンナー、企画、etc…その新たなジャンルとして、ITを活用する職種が成立するに違いない。
これからのファッション業界はITの発達により大きく変化するだろう。
将来ファッション業界を目指している若者、学生たちは、これからの業界を見据えた学びも必要となる。
そして今までと違った視点からファッションと向き合う姿勢も重要となるだろう。
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記事はこちらから:https://www.thinkwithgoogle.com/articles/fashion-trends-2016-google-data-consumer-insights.html
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