尾州、播州、桐生の3産地で、活躍する若手テキスタイルデザイナーによる展示会『NINOW (になう)』が2017年10月26日(木)-27日(金)に開催。『NINOW』は「になう」と読み、産地を「担う」と「今」という意味が込められている。
【開催の背景】
現在、世界からジャパンメイドが注目されているが、日本の繊維業界において技術継承が上手く成り立っておらず、技術者がどんどん高齢に。その状況の中でも、今後のテキスタイル業界を担っていこうとする若手が全国の各産地に存在しており、『産地の特徴』を生かしながら、彼らの『持っているもの』で布に新たな価値を加えている。
そんな熱い思いを発信し、今後につながる”場”を目的に、ミナ ペルホネンの皆川氏の協力の元、開催することとなった。
初日の26日(木)19:00-20:00には産地で活躍する若者6名が、デザインした生地に関して、また普段からどんなことを考え産地と向き合っているかなどを直接プレゼンテーションする時間が設けられている。
各産地のテキスタイルデザイナーが伝統産業を担い、さらなる発展を目指して各社の強みをいかし、トレンドではなく「今、魅せたい」個性あるテキスタイルを披露する。ファッション業界の中でも、川上の「作る」側のテキスタイルは、デザインが同質化し、ものが溢れる時代だからこそ、差別化に一役を担うことを期待されている。またそれと同時に、これに新しい時代の流れを吹き込む若者の力も求められているのかも知れない。
【『NINOW』TEXTILE JAPAN IN PROGRESS 概要】
開催日時:
2017年10月26日(木)11:00~19:00
※19:00-20:00 プレゼンテーションタイム
2017年10月27日(金)11:00~17:00
開催場所:クラブヒルサイドサロン
東京都渋谷区猿楽町30-2 ヒルサイドテラス アネックスB棟2階
主催:ミナ ペルホネン
共催:クラブヒルサイド
出展者:3産地6名
尾州産地 小島日和(terihaeru / canale2 / NINOW代表)
金 才仙(小塚毛織株式会社 / canale2)
田畑知著(中外国島株式会社)
播州産地 小野圭耶(東播染工株式会社)
穐原真奈(大城戸織布)
桐生産地 川上由綺(桐生整染商事株式会社)
Text: READY TO FASHION MAG 編集部