メディアアート、大規模なライブ公演の技術演出、企業のクリエイティブやコンサルティング、さらにはまちづくりまで、あらゆる分野のクリエーションを世界に先駆けたテクノロジーを駆使した表現で開拓し、その活動が世界から注目されるライゾマティクス(Rhizomatiks)の創立10周年を記念した展覧会「Rhizomatiks 10」が2017年4月19日から青山スパイラルガーデンにて開催する。
【ライゾマティクスの活躍の秘密を紐解く展覧会】
縦横無尽に増殖する根茎・地下茎を意味する“Rhizome”を語源として、2006年に誕生したライゾマティクスはいま、ハードウェア・ソフトウェアのエンジニア、デザイナー、プランナーなど多分野のスペシャリストが在籍し、アイディアから実装まで一手に引き受ける稀有な集団として、現代の社会に求められ、その活動をさらに拡張している。
創立10周年を迎えた2016年には、より専門性の高いプロジェクトを手がけるため、表現の追求と研究開発を基軸としてエンターテイメント分野をも切り拓く「Research」、新たな建築の概念を提示する「Architecture」、デジタル領域の新たなソリューションを展開する「Design」の3部門体制となった。
本展では、これまでにライゾマティクスが手がけてきた、メディアアート作品やアーティストとのコラボレーションによるミュージックビデオ、大規模な広告プロジェクトなど、現在の活動の礎となった過去 10 年間の軌跡をアーカイブで紹介。また、制作段階の試行錯誤や、普段なかなか見ることのできない制作の裏側なども合わせて公開されるということで必見の展覧会だ。新たな技術の研究開発を軸に、その応用をさまざまな領域でアウトプットし、未知なるクリエイティビティを生み出し続けている彼らの軌跡と展望を本展で巡ることで、テクノロジーの本当の可能性を肌で感じる機会となることだろう。
【ライゾマティクス各部門の紹介】
〜Rhizomatiks Research〜
技術と表現の新しい可能性を探求する部門。
メディアアート、データアートといった研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱い、まだ見たことのないモノ・コトを世の中に発表。ハード・ソフトの開発から、オペレーションまでプロジェクトにおける全ての工程に責任を持つ。また、人とテクノロジーの関係について研究し様々なクリエイターとのコラボレーションワークを実践している。
〜Rhizomatiks Design 〜
真実を見つめ課題を解決に導く部門。
データをモチーフとする新しいグラフィック表現に挑むアートディレクション、クライアントとともにデザイン戦略を考えるデザインコンサルティング、またResearchによるR&Dプロジェクトのテクノロジーやノウハウを応用した広告プロジェクトなどのコミッションワークを担当。テクノロジー表現を多様に展開するプロダクション機能を果たす。
〜Rhizomatiks Architecture〜
空間の在り方を創り変える部門。
デジタル・テクノロジーを活かしたクリエイティブで得られる体験を、空間・都市といった世界まで拡張し、建てて終わりの建築ではない変化と進化を続ける建築を生み出す。調査・設計・コンテンツ開発・イベント運営までシームレスに行うことでハード・ソフトの垣根を越え、場の体験を横断的につなぎその“場”で起こる、全ての事象を創造していく。
【開催概要】
Rhizomatiks 10(ライゾマティクス テン)
開催期間:2017年4月19日(水)-30日(日)
11:00―20:00 会期中無休
会場 :スパイラルガーデン(スパイラル1F)
〒107-0062東京都港区南青山5-6-23
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅
入場:無料
URL:http://www.spiral.co.jp/rhizomatiks10
お問い合わせ先:TEL 03-3498-1171(スパイラル代表)
共催:株式会社ライゾマティクス、株式会社ワコールアートセンター
企画制作:株式会社ライゾマティクス
企画協力:スパイラル
Text:Reiko.S(READY TO FASHION MAG編集部)
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