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クラウドファンディングでコレクション資金を募った「MITSUKO SUZUKI HAUTE COUTURE COLLECTION 2016」が8月28日に、表参道で開催された。

このプロジェクトは、オートクチュールデザイナーであるMITSUKO SUZUKI が「オートクチュールのショーを開き、日本の優れた職人の縫製技術を伝え、守りたい。」という思いから発足。

【クラウドファンディングを選択したわけは?】

「クラウドファンディングの良いところは、心の底からプロジェクトの内容に賛同したという方が、そのプロジェクトを応援したいという気持ちで支援をするというところ。そのため、ご支援して下さった方も一緒にショーを作り上げる一員となり、それまで服作りの工程を知らなかった方にも興味を持って頂けるのではないかと思った。また、縫製職人の仕事を増やすことが出来れば、技術継承や若手の育成につなげることが出来るため、まずはオートクチュールでオーダーをやっているということを知ってもらわなければ何も始まらない。そのためには、ファッション業界だけに留まらず、もっと多くの方に知って頂けるようなプロジェクトにしようと考え、クラウドファンディングを利用した。」(MITSUKO SUZUKI)

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【MITSUKO SUZUKI が目指すオートクチュール】

ショーでは3人のモデルがランウェイを歩いた。「ひとつずつじっくり見て頂きたい」というMISTUKO SUZUKI の思いから、客席とモデルの距離は近く配置。そしてモデルの歩く速度もゆっくりと丁寧に歩くようにした。ショーでは全21ルックを披露し、「タウンにオートクチュールを」というMITSUKO SUZUKI のコンセプト通り、どんな方でも普段に取り入れたくなるような服で観客を魅了した。

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© Mitsuko Suzuki Haute Couture Collection 2016

ショーの後には、そのまま展示会とアフターパーティを開催し、大いに盛り上がった。また、今回のリターン(クラウドファンディングでの支援者への特典)で、「モデル体験コース」を選択した方の撮影も行われた。

このリターンはショーでモデルが着用した服をすぐに試着することができ、プロのカメラマンに撮影してもらえるというリターンで、体験した方はなかなかできない貴重な体験にとても嬉しそうな表情をしていた。

MITSUKO SUZUKIとしては今回のプロジェクトは日本の縫製技術の継承と育成の取り組みへの新たな一歩と考えている。「課題はまだまだ山積みではあるが、微力でも貢献していきたい」とこれからも縫製業界と向き合っていくそうだ。

日本のものづくり文化がまた盛り上がっていくよう挑戦し続けるMITSUKO SUZUKI に今後も期待したい。

[hr]

MITSUKO SUZUKI 公式URL

http://www.mitsuko-suzuki.com/

READY TO FASHION MAG 編集部

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