美容にまつわる最新ニュースを届ける週刊紙「WWDビューティ」にて、ビューティ業界を多角的に捉えた「働き方特集」という企画が掲載され(3月16日発行分)、この特集を元に「WWD BEAUTY CAREER LOUNGE」と銘打った就活応援イベントが3月30日、恵比寿にて開催された。
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【イベント会場の様子】
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ブースには「john masters organics(ジョンマスターオーガニック)」「Aesop(イソップ)」「MAC(マック)」などのコスメブランドが参加し、学生に向けて熱い思いを語っていた。本記事では、同イベント内にて、スペシャルゲストとして招かれたメークアップアーティスト早坂香須子氏によるトークイベントの内容をお届けする。
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モデレーター:
WWDジャパン編集長代理 村上要氏
登壇者:
メークアップアーティスト 早坂香須子氏
【異業種からの転職】
村上要氏(以下、村上):早坂さんはメイクとかけ離れた職業から転職されてきたとお伺いしましたが、どのような経緯でこの業界に入ったのでしょうか?
早坂香須子氏(以下、早坂):実は前職では、看護師の仕事をしていました。もともと、友達が看護学校に行くというので自分もなんとなく看護師になろうという流れだったのですが、実際に働いてみて2年ほど経つ頃にはナースコールの音に苛立っている自分に気が付いたんです。
看護師の仕事自体は好きだったのですが、患者さんに心の底から親身になることができない自分に驚き、本当に自分がやりたいことはなんなのかということを考え直しました。そんな時、小さい頃は母親のメイクボックスで遊ぶことが大好きだったなということをふと思い出し、ビューティ業界はどうだろうと考え一歩踏み出してみたのがきっかけとなりました。そこからはあっという間に“自分がやりたかったことはこれだったんだ”とこの業界にのめり込んで行きました。
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【ビューティ業界の仕事の幅は広範囲に】
村上:なるほど。本当にやりたいことって、小さい頃からなんとなく本能的に感じているものもあるんでしょうね。就職活動で、自分史の棚卸が大事だと言われるのはそういった点もあるかもしれませんね。早坂さんは最近では本を出版されたり、オーガニックコスメを開発されたりと幅広くご活躍されていますよね。
早坂:はい。最近のビューティ業界は仕事の幅が広がっていると思います。私が関わっているのは、いわゆる“コスメ“のファンデーションの開発やオイルと美容液を一つにするというような開発もあれば、入浴剤などのインナービューティーに関わる部分も開発しています。そのため、毎日本当に様々な人と会って、いろんな刺激を受けながら仕事に取り組むことができています。
村上:なるほど。コスメの仕事をする上で、看護師時代の経験というものは役立っているのでしょうか?
早坂:はい。看護師の仕事では“触れ合う人の手からいろいろなことが伝わるんだ”ということを学びました。そのため、看護師もコスメの仕事も “手を使うということと、人が相手ということ”が共通しているので、人と人、手と手のつながりを大事にしています。
村上:あたたかいお話ですね。それでは、最後にこれから社会に出る若者に向けてエールをお願いいたします。
早坂:気になったら臆せず挑戦していって欲しいですね。自分の人生は自分で切り開いていくしかなく、自分自身が“一番行きたい”と思うところに飛び込んで行ってくださいね。
Photo:Satoshi,T(READY TO FASHION)
Text:Reiko.S(READY TO FASHION MAG編集部)
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