今ファッション業界で最も注目されているワードの一つ、「ミレニアル世代」。
2000年代に成人あるいは社会人になる世代のことを指し、1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多く、ミレニアルズ(millennials)とも呼ばれる。
近年、「若者離れ」が深刻化しているファッション業界だが、本連載では、そんな「若者=ミレニアル世代」らが持つ、お気に入りのファッションアイテム、価値観をインタビューと共に紹介する。
vol.8は1998年生まれ、バンタンデザイン研究所本科を卒業後、現在はブランドスタートを構想中の菅野浩佑さん。
彼のお気に入りのアイテム、ファッションに対する価値観とはどのようなものなのだろうか。
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【bagjack(バッグジャック)】
ーなぜこの商品を買ったのですか?
カスタマイズに男心をくすぐられました。マグネットバックルやコブラベルトなど、見た目だけでなく機能性が高いので、よく使います。
ー「若者離れ」と言われている今のファッション業界についてどう思いますか?
ファッション業界の若者離れは染み染みと実感しております。海外のストリートシーンに比べると日本のストリートシーンは少し弱く映ります。みんなアーティストや、Instagramerなどの真似をし、個性を失っていると思います。恐らくそれは日本人特有の人の目を気にする習性で、自分の個性を出すのに抵抗を感じる事が原因ではないでしょうか。それに比べて海外の人々は他人にあまり関心がなく、他人の目を気にしない習性があると感じます。例えば、ファッションに限らず、タトゥーやピアスなど日本では否定的に捉えられているものも、海外では受け入れられていますよね。
ー最後に一言お願いします。
今はブランドを始める事を検討しています。先程も述べたようにファッション業界の「若者離れ」の現状を変えるべく、一見「どんな人が着るの?」という服でも少し組み合わせを変えたり、感性の高い人だけでなく、様々な人達が新しい自分を発見できるような服を提案したいと考えています。洋服作りにあたって、ベースは”着やすさ”と”機能性”を意識し、無意識に自分が着る服もその2つを意識した服が殆どで、それがデザインに影響していると感じます。近年ではミリタリー、タクティカルなものがメゾンのコレクションに大きく反映されており、すでに一つのトレンドとも言えるでしょう。そのような点にも着目しながら、デザインに”着やすさ”と”機能性”を持つモダンな服を作りたいです。
ーありがとうございました。
editing:タナムラリュウスケ(READY TO FASHION MAG 編集部)